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ノーマルスイスポをさらにパワーアップするHKSの新ECUデータ「SS TUNE DATA」を試した

2020年10月17日 12時00分更新

2速でもホイルスピン!
「SS TUNE DATA」は自制心が求められる

 前回の記事「7.7万円でスイフトスポーツをパワーアップできる「フラッシュエディター」を試してみた」で、最高出力が103.2kW (140.8PS)から117.0kW (159.1PS)に、最大トルクが235.7Nm (24.0kgf・m)から275.2Nm (28.1kgf・m)へと大幅パワーアップを遂げたノーマルのスイフトスポーツに驚かされたわけですが、HKSは矢継ぎ早に新たなフラッシュエディター用カスタムデータ「SS TUNE DATA(エスエスチューンデータ)」を開発しました。今回もご厚意で、発売に先駆けて体験させてもらいましたよ!

※フラッシュエディターは個人で購入でき、自分でECUを書き換え可能ですが、筆者や編集部、HKSがそれを推奨するものではありません。少しでも自信のない方はチューニングショップに必ず依頼してください。

「SS TUNE DATA」はノーマルスイフトスポーツをさらにパワーアップできる新カスタムデータです

「スイフトスポーツ(ZC33S)用フラッシュエディター」(7万7000円税込)は、スイフトスポーツのECU(Electronic Control Unit)を書き換えるためのデバイス。ODBIIコネクターに接続して、ECUにカスタムデータを書き込んだり、ノーマルデータに戻すことが可能。現在は「ZC33S」のスイスポのみが対象です

 フラッシュエディターの詳細については前回の記事をご覧いただくとして、新カスタムデータ「SS TUNE DATA」についてご紹介しましょう。

 フラッシュエディターには、ノーマル車用と、「GTIII-FX スポーツタービンキット」装着車用のカスタムデータが用意されており、ノーマル車用にはスピードリミッターの変更(300km/h)のみが施される「PHASE 1」、スピードリミッターの変更(300km/h)、レブリミットの変更(6000rpm⇒6300rpm)、ブーストアップが施される「PHASE 2」が用意されています。

 「SS TUNE DATA」は「PHASE 2」と比較して、低中速エリア~4000rpmオーバー近辺までのピックアップ、エンジントルクの向上を実現した新カスタムデータです。主にバルブタイミングと点火時期のマップ変更が行なわれており、シャーシダイナモの試験結果よりも、エンジンフィーリングを優先させることを目的としています。

 なお「SS TUNE DATA」は耐久性を重視して、「PHASE 2」以上のブーストアップは実施されていません。

「SS TUNE DATA」は「PHASE 1」を上書きします。つまり適用後は、「ノーマルデータ」、「SS TUNE DATA」、「PHASE 2」という構成になるわけです

 さて、「SS TUNE DATA」をECUに書き込んだスイフトスポーツに乗った感想ですが、「PHASE 2」よりも官能度が大幅にアップしていますね。エンジンのピックアップ、レスポンスが明らかに鋭くなっており、アクセルワークにリニアに反応します。ハーフアクセルでも車体の姿勢が変わるぐらいグイっと加速するのでハイパー気持ちいいのですが、これまで以上に自制心が要求されることになります。

トラクションコントロールを切れば、2速でもホイールスピンするとのことです

 この「SS TUNE DATA」は、2020年10月31日~12月20日にかけて、「APIT東雲」や「スーパーオートバックス厚木」などの全国9会場で開催されるSWIFT SPORTS FAIRにて会場限定で購入できます。イベント概要は近日中にHKSのホームページで告知されるのでチェックしてみてください。

 気になる価格は下記のとおりです。

  • フラッシュエディターユーザーが「SS TUNE DATA」を購入→3万5000円税別
  • フラッシュエディターと「SS TUNE DATA」を同時購入→本体代金+2万円税別
  • フラッシュエディターとマフラー、サスペンション、レーシングサクションを同時購入→「SS TUNE DATA」を無料インストール

 フラッシュエディターでECUを書き換えると、スイフトスポーツの性格がガラリと変わります。ある意味、3台の車を所有するようなものです。スイフトスポーツをさらに気持ちよく乗りたいという方に、フラッシュエディター&「SS TUNE DATA」は見逃せないアイテムと言えるでしょう。

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