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au、「5Gにはこだわってやっていきたい」 2021年度末に5G人口カバー率90% 29歳以下に学割

2020年10月16日 14時55分更新

 KDDIは16日、記者向け発表会を開催。同社の5Gへの取り組みについて、代表取締役社長 髙橋 誠氏がその意気込みを語るとともに、29歳まで適用される「auワイド学割」など、新サービスについて発表した。

来年3月末時点で5Gの人口カバー率は90%
4つの4G周波数の5G転換にiPhone 12が対応

 髙橋氏は、これまでの同社の5Gエリアについて「よくお伝えできていなかった」と語り、2021年度末の時点で約5万局という基地局数には変わりはないものの、人口カバー率で「90%」という具体的な数値を紹介した。また、年内には47都道府県すべてで5Gサービスを開始する。

 この前提となるのが5Gで利用する周波数。同社はすでに総務省から、4G向け周波数の5Gへの転用が認められているが、5Gで18バンドに対応したiPhone 12は、auではサブ6の3.7GHz帯に加え、現在は4Gで利用されている3.5GHz帯/2.1GHz帯/1.7GHz帯/700MHz帯を5Gに転用した際に利用可能になるとする。

コンテンツバンドルのプランは20歳以下のユーザーが2/3
これに対応した割引を提供

 料金プランでは、29歳以下の契約者に適用される「auワイド学割」を開始した。auは、スマホでは使い放題(テザリングでは上限あり)の「auデータMAX 5G」に加えて、Netflixなどを始めとする映像/音楽コンテンツサービスをセットにした3種類のバンドルプランを用意しているが、これらプランの年代別利用者は20代以下が約65%と特徴的な状況になっているという。ここに対応すべく提供するのが、「auワイド学割」となる。

 「auワイド学割」の対象はデータMAX系プランで(4G/5G向けとも)、申し込みの翌月から6ヵ月間、月1000~1600円の割引となっている。

 また、上記のプランで5Gのメリットを享受できるサービスとして、「au 5G エクスペリエンス」を提案するという。iPhone 12シリーズには5Gエリアにおいて、広帯域が求められる通信時にのみ5Gでデータ通信をすることで長時間バッテリー駆動を実現する「スマートデータモード」と呼ばれる機能があるが、au 5G エクスペリエンスはこれに対応するもの。KDDIがテレビ朝日と共同出資で提供する「TELASA」などの動画サービスにおいて、5Gエリアでの視聴時に、より高画質での配信に自動でアップグレードする。

菅首相からの値下げ要請による新プランは「正直検討している」

 また、質疑応答では菅首相からも求められている料金値下げについて問われたが、具体的な内容について話すことはできないとしつつも、新料金を「正直検討している」とした。また総務大臣による「事業者間の競争を促す政策を取りまとめる予定」というコメントを受けて、その内容を見てからとしたが、「12月も1月もではなく」比較的早い時期になんらかの解答を出す考えを示した。

 
記事タイトルに一部間違いがありました。お詫びして修正いたします。(10/16 22:00)

 

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