エプソン販売は10月8日に、画質を向上させたエコタンクモデルなど8機種の新型プリンターを発表した。テレワークやオンライン授業などで需要が増加している家庭用プリンターの2020年末モデルである。
好評の大容量インクが使える
エコタンク搭載モデルが高画質化
エプソンの世界的ヒット商品である、大型インクタンクに、ボトル入りインクを補給して使う「エコタンク」モデルがリニューアルした。
A4機のEW-M873T とA3機のEW-M973A3Tで、新しく開発された「Clear Chrome K2 Plusインク」を利用する。顔料マットブラックと、染料の黒、グレー、シアン、マゼンタ、イエローの6色で、「Advanced-MSDT技術」により、ひとつのノズルから3~5種類の異なるサイズのインクを射出し、なめらかな階調表現を実現している。
グレーインクの追加により、写真プリントでは、なめらかな階調と低粒状性を実現。また、モノクロ写真の印刷では、2種類のブラックとグレーインクの組み合わせにより、より深い黒色となめらかな階調を表現できるようになっている。
特に「Velvet Fine Art Paper」 では顔料ブラックにより、同社の写真高画質プリンタと同レベルのモノクロ写真の再現が可能という。
両機種ともに、印刷用紙出口に「ダウンライトLED」という照明を設置し、プリントアウトの様子がよくわかるようになった。「ストレート給紙」で紙厚1.3ミリ、長さ2メートルの用紙にも印刷が可能である。
通常印刷では2種の黒インクを同時使用することで、高速化も果たしている。
Bluetooth LEを搭載し、スマホアプリでプリンターの初期設定ができるほか、一覧印刷によって、スマホだけで写真印刷を完結することもできる。
EW-M873TがA4用紙まで対応のEW-M770T後継で、サイズは403×369×162ミリ(収納時)、想定価格は税別で6万円前半、発売は12月初旬の予定である。
EW-M973A3TはA3ノビ用紙モデルでEW-M970A3T後継となり、サイズは523×379×169ミリ(収納時)、価格は8万円中盤で、発売は2021年2月と、ちょっと先になる。
また、エコタンク5色モデルのEW-M752Tに、黒ボディが追加となり、10月22日に3万円台後半で発売となる。
6色インクカートリッジモデルも
Bluetooth LEで簡単接続を搭載、インスタ型の正方形用紙にも対応
エコタンクではない、通常の6色インクカートリッジ搭載機は、「Bluetooth LEで簡単接続」を新たに搭載したほか、インスタ型の正方形用紙にも対応した。「EP-883AW/AB/AR」はEP-882A後継で3万円台前半、「EP-813A」はEP-812A後継で2万円台中盤、「EP-713A」はEP-712A後継で1万円台後半で、ともに10月22日発売予定である。
FAXとADFを搭載したコンパクト・ハイパフォーマンスモデルの「EW-M530F」は4色インクで、EW-452Aの上位追加モデルで、1万円台中盤で10月22日発売予定。
キーボード付きのはがき印刷プリンター「PF-81-2021」はPF-81-2020の後継で、別売素材集が年度別から、十二支収録となり、5万円台中盤で10月22日発売予定。
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