週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ペルチェ据え置き&コンパクト、空冷の3タイプをレビュー

スマホの発熱がひどい場合に使いたいスマホクーラー3機種テスト

2020年10月06日 10時00分更新

 毎日何時間もスマホを使っていると、スマホ本体が熱を持つ。温かいどころではなく、持っているのがきつくなるほど発熱することもある。この夏は凍らせた保冷剤を使って乗り切ったが、いよいよ面倒になってきた。そこで、前から興味のあったスマホクーラーを試してみることにした。

 効果がありそうなペルチェ素子の据置タイプを購入したあと、リビングや風呂などに持って歩きたいのでペルチェ素子の吸着タイプを導入し、さらにいろいろあって空冷タイプも買った。今回はそれぞれをレビューする。

 結論から言うと、スマホの冷却アイテムは侮れないことが判明。すでに手放せなくなっているし、これがあるなら無理に最新スマホに手を出さなくてもいい感じにもなってきた。

スマホクーラーを使えば、やけどしそうに熱いスマホも冷やせるので快適にゲームができるようになる

横画面ゲームや動画視聴にベストな
スタンドタイプのクーラー

 筆者はゲームや読書、調べ物、仕事などで四六時中スマホをいじっている。中でも、ゲームをしたり、クラウドストレージに大容量の写真・動画をアップロードする際に、本体が熱くなる。

 基本的に事務所で原稿を書いているので、凍らせた冷却剤にスマホを載せて使うことが多かった。1時間も保たないので、大量の冷却剤を冷凍庫に準備していたのだ。

先週より40%減っているのに毎日7時間以上スマホを操作している

 まず購入したのがサンワサプライの「スマホクーラー(400-CLN029)」。商品名に付いている「瞬間冷却 コンパクト 充電式 ペルチェ素子 静音 スタンド付き 角度調整」という謳い文句に、静かにがっつり冷えそうという期待を込めてポチった。楽天市場支店で購入し、価格は3980円(税込)。

 ペルチェ素子は、電流を流すと片面が冷えて、もう片面に熱を移動させるのが特徴。熱い面は空冷ファンで冷やす必要があるが、強制的に温度を下げられるのだ。

 スマホクーラーの片面にはグレーの冷却シートが付いており、横置きで使用する。スタンドが付いており、斜めにセットできる。動画配信サイトを視聴したり、横画面のゲームをする際にいい感じ。

 microUSBケーブルをつないで電源を入れれば冷却が始まる。最初、スタンドを使わずスマホを置き、真上から覗いて使っていたのだがまったく冷えない。それもそのはず、背面の冷却ファンを塞いでいただからだ。

 スタンドは横のボタンを押して開閉する。ややチープだし、面倒なので普通に開閉するようになっていてほしかった。また、横置きだけというのもつらい。筆者のプレイしているゲームの半分は縦持ち操作なのだ。とは言え、スタンドを立てて利用したら、確かに冷えている。

サンワサプライの「スマホクーラー(400-CLN029)」

背面に冷却ファンとスタンドを備えている

 実際にもっとも温度が高くなっている所を計測してみると、通常時は45.5度、スマホクーラーに載せていると39.3度と、マイナス6.2度になった。これなら、いくら使ってもシャットダウンや性能低下は起らないだろう。電子部品の温度は高いほど劣化するので、少しでも寿命を長くできるかもしれない。

クーラーなしの状態は45.5度。外気温は23度

クーラーありの状態は39.3度となった

 本製品は1800mAhのバッテリーも内蔵しており、3時間の充電で1.5時間の動作が可能。電源がないところでも利用できるのはありがたい。

ケーブルレスでも最大1.5時間稼働する

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事