週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

「HUAWEI App Gallery」のアプリ不足は「Petal検索」で解決!

2020年10月05日 10時00分更新

 「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」から、ファーウェイのスマホはGoogle Mobile Services(GMS)が使えなくなりました。ファーウェイ独自のHuawei Mobile Services(HMS)に対応し、アプリは「HUAWEI App Gallery」から入手できます。

HUAWEI Mate 30 Pro 5GなどHMS端末は「HUAWEI App Gallery」からアプリをダウンロードできる

 その「HUAWEI App Gallery」って大丈夫なの? いままで使っていたアプリも落とせるの? と気になっている人が多いのではないでしょうか。半年使っている筆者の率直な感想は「HUAWEI App Galleryはまだまだ」。よく知らずに端末を買った人は、使いたいアプリが見つからず唖然とするかもしれません。

 どんなアプリがあって、どんなアプリがないのか? まずは、多くの人が使うおなじみの(というか、筆者がそう思っている)アプリの配信状況を調べてみました。

  • LINE:○
  • Twitter:△(Quick Appを提供)
  • Facebook:△(アプリはないが、ダウンロードサイトが案内される)
  • Instagram:△(Quick Appを提供)
  • TikTok:○
  • radiko:×
  • Spotify:×
  • Netflix:×
  • TVer:×
  • メルカリ:△(Quick Appで提供)
  • Slack:×
  • Zoom:△(アプリはないがダウンロードサイトが案内される)

 12のアプリのうち「HUAWEI App Gallery」からダウンロードできるのは2つだけ。結構、厳しいですよね。ちなみに「Quick App」とは、アプリをダウンロードしなくても、ウェブ版をスピーディーに利用できるようにしたものです。上記の「Twitter」「メリカリ」のほかに、「楽天市場」「クックパッド」「ヤマト運輸」なども「Quick App」が用意されています。

アプリをダウンロードせずに、ウェブ版アプリを素早く開いて使える「Quick App」。対応アプリを増やすための苦肉の策とも言えなくはない

 ですが、実は筆者はHUAWEI Mate 30 Pro 5Gで、このうち11のアプリを使っています。2020年9月28日現在、使えないのは「TVer」だけなんです。なので、そんなに困っていないんですよね。

 HMS端末には「HUAWEI App Gallery」からダウンロードする以外に、いくつかのアプリの入手方法があります。ひとつは「Phone Clone」というアプリを使って、いままで使っていたスマホからアプリを移行する方法。ただし、この方法では移行できないアプリもあり、移行できても正しく動作しなかったり、アップデートができなかったりすることもあります。

旧端末と新端末の双方で「Phone Clone」を起動し、Wi-Fiダイレクトで接続させて、旧端末から新端末にアプリデータを移せる。ただし、移せないアプリもある

 筆者が、購入当初によく使っていたのが「Amazonアプリストア」。Amazon.co.jpがAndroid向けに提供しているアプリをインストールでき、そこから「Twitter」「Facebook」「Instagram」などの定番アプリをダウンロードできます。Amazonプライムの会員なら、「プライム・ビデオ」アプリを入手して、映画を見たりもできます。

「Amazonアプリストア」のアプリは、Amazon.co.jpのサイトからAPKをダウンロードして、インストールできる。Amazonのアカウントでアプリを購入できる

 そして、最近利用可能になったのが、ファーウェイが提供する「Petal検索」。「HUAWEI App Gallery」にはない、サードパーティーのアプリを検索できるアプリで、筆者はこれで「radiko」や「Netflix」をダウンロードしました。ただし、「Petal検索」で探してインストールしたアプリの利用はあくまでも自己責任。たとえば、「TVer」はインストールできましたが、起動はできませんでした。「Netflix」を検索した際も「利用できない可能性があります」と表示されたので、突然使えなくなるかもしれないリスクはあります。

「HUAWEI App Gallery」では配信されていないAndroidアプリを検索して、ダウンロードできる「Petal検索」。ただし、ダウンロードできても使えないかもしれないというリスクはある

ダウンロード元サイトからAPKファイルをダウンロードする仕組み

インストール済みのアプリの更新を確認してくれる機能も便利

 「HUAWEI App Gallery」に不満を感じつつも、「Amazonアプリストア」などを使って、なんとか不便がないように頑張っていましたが、HMS端末を人に勧められるかどうかというと、答えは「NO」でした。ですが、「Petal検索」の登場によって、「割といけるんじゃないかな?」と思い始めています。

ファーウェイ「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」の主なスペック
ディスプレー 約6.53型OLED(約18.4:9)
画面解像度 2400×1176ドット
サイズ 約73.1×158.1×9.5mm
重量 約198g
CPU HUAWEI Kirin 990
2.86GHz×2+2.36GHz×2
+1.95GHz×4(オクタコア)
内蔵メモリー 8GB
内蔵ストレージ 256GB
外部ストレージ ○(NMカード)
OS Android 10(EMUI 10.0)
対応バンド 5G NR:N1/3/28(TX:703-733MHz、RX:758-788MHz)
/N38/41(2515-2690MHz)/77/78/79
LTE:1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17
/18/19/20/26/28/32/34/38/39/40/41
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
DSDS ○(5G+4G DSDV)
CA対応
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n/ac
カメラ アウト:約4000万画素(広角、F1.6)
+約4000万画素(超広角、F1.8)
+約800万画素(光学3倍、F2.4)
+3D被写界深度カメラ
/イン:約3200万画素
バッテリー容量 4500mAh
(40W急速充電対応)
防水/防塵 ○/○(IPX8/IP6X)
生体認証 ○(指紋、3D顔)
SIM形状 nanoSIM×2
USB端子 Type-C
カラバリ オレンジ
 
この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事