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猫瞳AF搭載のニコン「Z 5」を持って町の猫を撮りに行った

2020年09月22日 09時00分更新

チルト式モニターならではのアングルで猫瞳AF!

 というわけで、今回はチルト式モニターを生かして地面すれすれから撮った猫を中心に撮ってみた。価格の割にEVFがめちゃしっかりしてるZ 5(EVFはクラス最高だと思う)で背面モニター活用の話をするのもアレだけど、そこはそれってことで、これ。地面ギリギリっぽさを出そうと思って手前に雑草をぼかして入れてみた。

ちょっと離れたとこにいたミケ系の地域猫。手前に草を入れてみた。前後がいい感じにボケてくれてる。2020年9月 Nikon Z 5

 猫目線で撮ると猫と対峙って感じになっていい。さらに街中の公園に入ると、どこぞのおばあさまが正座して猫の毛繕いをしてる。ハチワレと黒の2匹を従えて、どちらもおとなしくブラッシングさせていて気持ちよさそうである。

ブラッシングされて気持ちよさそうなハチワレ。その奥に黒猫も見える。2020年9月 Nikon Z 5

 そーっと撮ってたつもりだけど、さすが猫、一瞬で気づかれた。その瞬間を手前に地面すれすれで。芝生、とまではいかないけど、いい感じに草が生えてて手前が緑色に大きくボケて、これぞ地面すれすれ猫目線撮影の楽しさって感じになったのである。

ハチワレ猫と目があった瞬間。2020年9月 Nikon Z 5

 このおばあさま、この辺りに50年以上住んでいる75歳で、猫たちとはなじみだそうである。若い時の恋愛話などをしつつ、ハチワレの方は人懐こいから撫でても大丈夫だと教えてくれた。ちなみに黒猫の方はというと……さすがに目を閉じた黒猫は猫瞳認識してくれなかったのでAF枠を指定して合わせたのであるが、いい感じにリラックスした顔が撮れた。

ハチワレと並んでブラッシングに身を委ねていた黒猫。でもハチワレほど人懐こくはなく、この後トコトコと何処かへ行ってしまった。2020年9月 Nikon Z 5

 最後は夜。35mm F1.8の単焦点レンズをつけて夜散歩。この猫、夜遅くしか会ったことがないのであるがめちゃ人懐こくて触り放題でしかもぷくぷくで巨大なのだ。

 実に楽しい。めちゃ暗い場所なのでISO20000になってるけど、ディテールもちゃんと出てて画質はすごくいい。ただ、Z 5の欠点があるとしたら深夜レベルの暗所AFが不得手なこと。暗ければ暗いほどAFに時間がかかる。深夜の猫撮影をしたい人は要注意。

人の足元に来てゴロンとくつろぐ人懐こいチャトラ。とにかく巨大でありました。暗くても瞳は検出。 2020年9月 Nikon Z 5

 NikonのZ 5ってボディー内手ぶれ補正はちゃんと効くし、モニターはチルト式で猫目線でサッと撮りたいときに便利だし、24-200mmのズームレンズはコンパクトながらよく写るしで、猫散歩したり旅行に持って行ったりにオススメの構成だ。

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筆者紹介─荻窪圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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