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スクウェア・エニックスと共同研究を実施

SBクラウド、「ドラゴンクエストライバルズ」対戦データを機械学習で分析

2020年09月18日 15時30分更新

 SBクラウドは9月16日、スクウェア・エニックスと、機械学習を活用した共同研究を実施したと発表した。

 本研究は、スクウェア・エニックスが提供するスマホ向けデジタルカードゲーム「ドラゴンクエストライバルズ」において、ユーザーのゲーム内の行動ログデータを分析することで、コンピューター対戦のバランス調整の精度を向上させることを目的に実施した。

 ドラゴンクエストライバルズは、ドラゴンクエストに登場するキャラクターやモンスターのカードで、ターン制バトルが楽しめる対戦カードゲーム。なお、8月にリニューアルされ、現在は「ドラゴンクエストライバルズ エース」として配信中。この研究はリニューアル前に実施したもので、現在ドラゴンクエストライバルズ エースに実装されているAIとは異なる。

 カードゲームのコンピューター対戦におけるAIが対戦相手(ユーザー)の行動を予想して最適なカードを選択するには、まずは対戦相手のデッキを予測する必要がある。デッキの予測にはデータの分析が伴い、ゲームの運営には膨大な量のデータが取り扱われるため、適切な分析手法の選定と、データを高速に処理できる環境を用意することが重要という。そこでSBクラウドとスクウェア・エニックスは、機械学習に最適というAlibaba Cloudのプロダクトを活用し、ドラゴンクエストライバルズのデータを分析した。

 本研究では、過去に収集したユーザーのゲーム内の行動ログデータを機械学習を用いて分析し、流行しているデッキやカード、どの行動が勝利に貢献したかなどの推論を行なった。

 本研究における機械学習を活用したデータ分析には、Alibaba Cloudのプロダクトである、主にNVIDIA GPUを搭載した仮想サーバーサービス「Elastic Compute Service(ECS)」と、ビッグデータ処理プラットフォーム「MaxCompute」を利用。

 MaxComputeは、ペタバイト(PB)級の大容量のデータの処理および保存に対応した、高速なデータウエアハウスソリューション。さまざまなデータの連携ができるソリューションを利用可能な他、分散コンピューティング処理をベースにした効率的なデータ処理により、大規模なデータセットへの照会・検索処理が可能だ。

 なお、SBクラウドのサイトにAlibaba Cloudの導入事例として本研究に関するスクウェア・エニックスのオンラインエンジニア 淡路滋氏へのインタビュー記事を掲載している。

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