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ゼンハイザー、最上位機に迫る音質で価格を抑えた完全ワイヤレス「CX 400BT True Wirless」

2020年09月01日 09時00分更新

音質をチェック、上位機とも比べてみた

 短時間試聴してみたが、音質については、さまざまな機種が市場にあふれている完全ワイヤレスイヤホンの中でも、質の高さを感じさせるものだ。特に低域の見通しの良さや、中域の分離感の良さなどはさすがゼンハイザーらしい。音質には好みもあると思うが、多少高くても音のいい製品を探している人であれば、チェックしてほしい製品だ。高機能だが、高価だったゼンハイザーの完全ワイヤレスに手が届くという点でも注目したい。

フェイス部は四角さと丸さと方向感が異なる。

 MOMENTUM TrueWireless 2とも比較試聴した。比べると、完全に同じサウンドというわけではなかった。MOMENTUM TrueWireless 2はさすが4万円弱の上級機というか、中域~高域の抜け感に優れ、よりワイドレンジかつ自然に音が広がるな印象。また、低域もより引き締まっていて、中音域のこもり感も少ない。端的にいって高品位だ。しかしこれは、敢えて差を探すならという面もある。

 両機種とも過度に低域や高域が強調されたりしない忠実指向の再現で、大きな傾向としては似ている。ナチュラルで開放感のある空間表現、みずみずしさや華やかさを感じさせる音色、ボーカルの息づかいが伝わるような繊細なニュアンスの再現などが特徴だ。

耳に接する内側の部分は、上位機と全く同じと言っていい形状だ。MOMENTUM TrueWireless 2には人感センサーがある。

 CX 400BT True Wirlessは、率直に音のいい機種と言えるし、充電ケースもコンパクトになった。何より量販店などでの価格は1万5000円程度も安価になるので、これなら手が届くと感じる人もいるだろう。ANCなどの機能にこだわりがないが、いい音は追究したい。そんな人に対して、評判のいいゼンハイザーのサウンドを幅広くアピールできる製品になるだろう。

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