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元Astell&Kernの責任者が作った、新ハイレゾ機「Kontinum K100」を聴く

2020年08月24日 16時20分更新

 少し前の記事で、デジタルプレーヤーの新製品「K100」を取り上げた。

 過去にAstell&Kernブランドの責任者を務め、アイリバーの元CEOでもあるジェームズ・リー氏が立ち上げた、新しいブランドKontinumの最初の製品である。そのK100は国内でもこの9月初旬に発売が決定した。価格はオープンプライスで、実売価格は15万8000円(税抜)程度になる見込みだ。日本の希望小売価格に相当する米国でのMSRPは、1650ドルなので国内の価格設定は悪くない。

 いちはやく実機を試す機会を得たので、そのレビューをお届けしよう。なお、テストしたのは量産前の試作機であり、製品版とは異なる点があるかもしれないことを注記しておく。

バッテリー交換が可能なプレーヤー

 はじめにK100の特徴を復習しておく。

 K100は旭化成エレクトロニクス(AKM)の最新DAC ICであるAK4497EQをデュアル搭載したフルバランス設計のハイエンドDAPだ。ヘッドホン出力は、アンバランスで3.5mm端子とバランス駆動用の2.5mm端子を搭載している。

ヘッドホン出力端子部のアップ

 最大の特徴はバッテリー交換ができるということ。バッテリーは単3形などではなく、電気自動車規格の21700型のリチウムイオン充電池(4900mAh/3.6V)を使用する。(店頭ではあまり見掛けないかもしれないが)これは日本では電気タバコ用としてネットなどで比較的簡単に入手できる。

バッテリー収納部のふたの取り外しにはレンチが必要だ。

単3形乾電池との大きさ比較

 なぜバッテリー交換できる設計を採用したかというと、リチウム電池は熱に弱いため、もともとDAPのような環境においては劣化しやすく、それが製品寿命を短くしていたためとのこと。こうした側面はデジタルプレーヤーではいままではあまり顧みられていなかったということだ。

USB Type-CとmicroSDカードスロットが見える

 本体には128GBのストレージを内蔵するとともに、microSDカードスロット1基が搭載されている。OSはAndroid 5.1をベースとしており、ストリーミングサービス用のアプリを追加するために、apkファイルのインストールができる。また、MQAのフルデコードにも対応している。本機はXMOSによる32bitの音楽信号処理も特徴のひとつだが、これはレビューの中で述べていく。

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