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元Astell&Kernの責任者が作った、新ハイレゾ機「Kontinum K100」を聴く

2020年08月24日 16時20分更新

操作系と機能のインプレッション

 本体側面には再生・スキップ用のハードキーがあり、その逆の側面には電源ボタンが付いている。ボリュームを回した感じは一般的なデジタルエンコーダー式ボリュームの感覚だが、ややトルク感とクリック感がある。

 Astell&Kernユーザー(やアイリバーのユーザー)には懐かしいが、3.5mm端子が光デジタルアウト(S/PDIF)端子も兼ねている。PCとの接続にはMTP(Media Transfer Protocol)を利用する。Macユーザーは「Android File Transfer」アプリなどを入手して接続手段を用意しておいたほうがよい。

 電源を立ち上げるとKontinumロゴが出ると同時に、Androidが起動中と表示される。画面は最近のほかのDAP同様に美しくて見やすい。起動後、楽曲リストなどのスクロールはかなり速い。ここではアルバム表示だけでなくフォルダ移動もできる。

SP1000と大きさを比較

 カスタマイズ版のAndroidを使用しており、画面の下部にはソフトウエアのホームボタンとバックボタンが常設されている。画面は基本的にKontinumの再生アプリのみが表示されて、Androidのホーム画面は出てこない。ただし画面の上側からAndroidほぼそのままのクイック設定バネルを引き出せる。画面回転はKontinumメニューではなくAndroidメニューで行うので注意が必要だ。クイック設定パネルの設定をクリックするとAndroidではなくKontinumの設定画面となる。

 カスタマイズ度合いは素のAndroidと、かなりカスタマイズされたAstell&Kernの中間くらいと言えると思う。

Kontinumメニュー

 画面上の「Kロゴ」を押下するとKontinumメニューが表示される。メニューは日本語化されている。Kontinumのメニューのアプリケーションというタブではapkファイルからアプリをインストールすることができる。例えば「TIDAL」や「Amazon Music」などのストリーミングアプリを使用できる。方法はMTPでPCとK100を接続してから、K100内部メモリーのDOWNLOADフォルダにapkファイルを入れる。そしてアプリケーションタブから「+」ボタンの押下でアプリをインストールできる。

 設定の中では出力タブが特徴的で、ここでDSPの32bit/24bit処理モード切り替えとゲイン設定を行える。32bit/24bit処理モードについては音質のインプレッションで詳しく述べる。ゲインは3段階だ。

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