LayerXは8月17日、保険事故発生の自動検出および保険金支払業務自動化の技術検証のため、 MaaS領域におけるブロックチェーン技術を活用した実証実験を行なうと発表した。8月18日から実施する。
実証実験はSOMPOホールディングス、損害保険ジャパン、ナビタイムジャパン、LayerXが共同で実施するもの。MaaSを活用したサービスが進められるなか、保険においても従来どおりの書類のやり取りが必要な保険金請求や支払手続きではなく、デジタル技術を活用して自動化・効率化させることで利便性の向上が期待されている。
実証実験は、ナビタイムジャパンの経路検索アプリケーション「NAVITIME」および「乗換NAVITIME」の利用者からテストモニターを募り、 LayerXのブロックチェーン技術を活用して保険事故発生の自動検出と保険金支払業務自動化の技術検証を主目的とする。
具体的には、「電車の運行遅延」を保険金請求事由と見立て、ブロックチェーン上でさまざまなプログラムを自動的に実行できる仕組みのスマートコントラクトを活用。JR宇都宮線・高崎線・埼京線の遅延情報を自動検知し、位置情報をもとに当該遅延の影響を受けたと判定されるテストモニターに対して保険金に見立てたデジタルクーポンを即時に自動発行、配付する。また、技術検証のみならず、新たな体験価値として受容されるサービスか否かを検証するため、実証実験に参加しクーポンを受け取ったテストモニターへ、満足度を問うアンケートを実施。
実施期間は8月18日~9月30日。ナビタイムジャパンのNAVITIMEと乗換NAVITIMEの利用ユーザーからモニターを募集中。
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