アナログなボタン式が意外に人気のドラム式洗濯乾燥機
続いてドラム式洗濯乾燥機を解説してもらいました。
目黒 「1位はパナソニックのNA-VX900Aということですが、実は、その1つ下のモデルのVA-VX800Aがよく売れました。ナノイーX、スマホ連動、タッチパネルを搭載しないのですが、ボタンで押してコースを選ぶ昔ながらの操作パネルがとても分かりやすいと、お客様に高評価でした」
タッチパネル式はスマホに慣れている世代ならば難なく操作できますが、高齢者など従来のボタン式に慣れた世代には意外に取っ付きにくく、VX800Aのアナログな仕組みがむしろ使いやすそうでよいという声が多かったそうです。
目黒 「小さなお子様がいる家庭には40℃のつけおきコースや60℃の除菌コースなどが響きます。高温洗浄で何ができるのか、どういうメリットがあるのかを説明すると、ドラムの購入率が上がります。花粉の時期にはナノイーXで花粉ケアできるVX900Aの引き合いは多かったです」
また、60℃の槽カビクリーンコースもお客の食いつきがよいとのこと。
目黒 「ドラムからの買い替えのお客様も多く、みなさん、洗濯機のカビには悩んでいます。それが、特別な洗浄剤が必要なくカビを抑制できることを説明すると、一様に驚かれます」。10月に発売となる新モデルでも、槽カビクリーン機能は引き続きポイントになりそうです。
2位の日立の「ビッグドラムBD-NV120E」については、お手入れ性能が接客のフックになっているとのことです。
目黒 「毎回の洗濯時に乾燥ダクトの中を水で自動的に洗い流す仕組みなので、ダクトがホコリでつまらない。乾燥効率も低下しない優れた構造です。あと、やはり風アイロンですね。日立は必ず展示機で風アイロンの大風量を体験できるようになっているので、お客様に実際に体感してもらうと理解が早いです。この強風で乾燥するので、シワも伸びるのです」
3位の東芝「ZABOON TW-127X8」は、ウルトラファインバブルの洗浄力もさることながら、「業界最大の乾燥容量7kgがお客様に好評です」と説明します。「雨の日などはたくさんの洗濯物を乾燥機にかけたいので、乾燥容量はできるだけ大きいほうがよいとするお客様も多いです。ウルトラファインバブルの知名度は結構高く、縦型洗濯機もZABOONの指名買いが多いですね。また、縦型の場合は圧倒的な低振動と静音性。スペースの都合でドラム洗乾が入らないマンションが多く、まだまだ縦型のニーズが高いのですが、振動と騒音に悩まれているマンション住まいのお客様には東芝がオススメです」。
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