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auの5Gで最安の“ちょうどいい5G”スマホ「ZTE a1」は、本当にちょうどいいのか?

2020年08月15日 12時00分更新

5Gスマホの中では低めのスペックだが
パフォーマンスに支障なし

 今年の春、各社が5Gスマホの第1弾として発表したモデルはSnapdragon 865(最大2.8GHz)を搭載するハイエンドモデルが中心でした。しかし、ZTE a1はミドルハイ向けのSnapdragon 765G(最大2.4GHz)を採用しています。

 「Geekbench 5」というアプリでベンチマークを測定した結果、Snapdragon 865を搭載するモデルでは、マルチコアのスコアが3000を超えるところ、Snapdragon 765G搭載のZTE a1は2000を少し下回るスコアでした。

「Geekbench 5」でベンチマークを測定した結果。ミドルハイモデルとして順調なスコアだった

 しかし、実際に使っていて、アプリの起動がもたつくとか、タッチ反応が鈍くなるといったことはありません。基本的な操作ではハイエンドモデルと比べて遜色はなく、動画編集など負荷の高い作業をしない限りは気にならない程度の差でしょう。

 バッテリー容量は3900mAhで、電池持ちはまずまず。ゲームや動画視聴に使う時間がそんなに長くなければ、1日は持つはずです。ですが画面が大きいと、必然的に動画を見る時間が長くなるかもしれません。ゲームの楽しさも増すでしょう。ということで“電池容量は十分”とは言い切れません。“ちょうどいい”とは言えそうです。

電池がピンチになった時に切り替えられる「スマートパワー」などの省電力モードが用意されているのは安心。筆者は有効性を確認できなかったが、4Gと5Gを自動的に切り替えて電池消費を抑える「5Gパワーセーブ」という機能も備えている

 しばらく使ってから便利に感じたのは、指紋センサーを指紋認証以外に使えること。なぞることで指定したアプリを起動したり、通知パネルを表示させたりできます。筆者は後者を設定しましたが、「au PAY」などスマホ決済のアプリを設定しておくのも便利でしょう。

指紋センサーには、スワイプにするショートカットを割り当てられる

【まとめ】使ってからの満足度が高い端末(5G接続は未検証)

 ZTE a1を使ってみて感じたのは、派手さはないが大画面が見やすく、サクサクと操作できて使いやすいこと。使い始めた当初は、ボディーが大き過ぎるように感じましたが、この画面サイズに慣れると、もう小さい画面には戻れなくなるでしょう。筆者は50代ですが、小さな文字が見えづらくなる同世代にオススメしたい端末です。

 残念だったのは、筆者が試用した期間には「5G」というピクトが見られなかったこと。筆者の日常的な行動範囲は5G圏外なので、以前、AQUOS R5GやOPPO Find X2 Proで5G接続を確認できた場所(渋谷)に行ってみたのですが、ZTE a1では5Gをキャッチできず……。発売前の端末だったからなのか、ネットワーク側の問題だったのかは定かではないのですが、今回のレビューは、4G LTEおよびWi-Fi環境で検証した結果であることをご了承ください。

au「ZTE a1 ZTG01」の主なスペック
メーカー ZTE
ディスプレー 6.5型液晶(19.5:9)
画面解像度 1080×2340
サイズ 約76×164×9.2mm
重量 約190g
CPU Snapdragon 765G
2.4GHz+2.2GHz+1.8GHz(オクタコア)
内蔵メモリー 6GB
内蔵ストレージ 128GB
外部ストレージ microSDXC(最大1TB)
OS Android 10
5G最大通信速度 下り2.1Gbps/上り183Mbps
5G対応周波数 サブ6
無線LAN IEEE802.11ac
カメラ アウト:約4800万画素
+約800万画素(超広角)
+約200万画素(マクロ)
+ToFカメラ
/イン:約3200万画素
バッテリー容量 3900mAh
FeliCa ×
ワンセグ/フルセグ ×/×
防水/防塵 ×/×
生体認証 ○(指紋)
USB端子 Type-C
カラバリ ブラック
 

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