気付けばかなりの数が出回っている、Alexa対応端末/Echoスマートスピーカー。その中でも「Echo Flex」は、異色というか、製品名が示す通りの“柔軟性”(フレキシビリティ)を持つ製品と言えるのではないだろうか。
コンセントの差し口があれば、すぐ使い始められる、シリーズ唯一の直差し型デバイス。さらに、底面にUSB端子を持ち、ここにモーションセンサーやナイトライトといった周辺機器を一体化して接続できる。さりげなく隠すように置け、様々な道具と連携させられる。様々な種類があるEchoデバイスの中でも最も“忍者”的な使いこなしが可能な製品と言えるだろう。
さて、このEcho Flex専用アクセサリーとして新たに加わったのが、スマートクロックだ。Third Realityによるもので、Made for Amazonの認証も取得。Echo Flexに接続すると、デジタル時計で現在時刻が分かるものとなっている。
時刻が分かる、ただそれだけではあるが……
機能としてはシンプルだが、使ってみるとなかなか便利なデバイスでもある。
というのも、在宅時間が増えている筆者にとって、Echoはキッチンタイマーとしての活用が非常に増えているからである。パスタをゆでるとき、沸騰した鍋に麺を投入する瞬間に「アレクサ、7分後に教えて」、カップラーメンを食べるときお湯を注入する瞬間に「アレクサ、3分後に教えて」、グリルで魚を焼く際に「アレクサ、10分後に教えて」、同じくグリルでパンを焼く際には「アレクサ、3分後に教えて」などなど。料理に時間は大事なのだ。そして、キッチンにおけるアラームはEchoに置き換わってしまった。
Third Reality スマートクロックは、普段は現在時刻を表示しているが、アラームを起動すると、カウントダウンタイマーに変化する。文字も大きめなので、多少離れても、残り時間が分かる。パスタがゆで上がるまであと5分あるから、洗いもの済ませちゃおう……みたいなときに便利である。そして、声の操作なので、手が濡れていても大丈夫。
これまでは、でかい声を張り上げて、キッチンの隣りにあるリビングのEcho Spotを呼び出していたが、これがなくなってしまうのが楽ちんである。残り時間が分かるというのは、地味だが意外に便利である。
また、Echo Flexをキッチンに置いておくと、料理中にちょっとラジオやニュースを聞いたりできる点も便利だ。Echoのスピーカーでもいいのだが、広くはないキッチンでスピーカーを置くスペースを探すのは意外に難しいし、ケーブルの取り回しも不便である。
また、Echoでは、以前からradikoが利用できたが、気付いたらネットラジオ、英会話、音楽関連のスキルが結構追加されていたりする。例えば、USENの「ビストロミュージック」、アニメ・ゲーム・声優関連情報満載の「超A&G+」、英語の聞き取りが勉強できる「アルクの英語クイズ」や「キクタン」、食事ができるのを待ちかねている子供を退屈させない「日本の昔話」などなど。
以上、手先は料理、耳はEchoから発せられる音に集中することで、おうち時間がより充実したものになると期待している。ケーブルが不要で、キッチンのコンセントに差すだけのEcho Flex+スマートクロックのコンビは、キッチンに置くのにベストマッチなデバイスと言えるかもしれない。次は換気扇や手元の明かりもスマート化したいところ。
セッティングはAlexaアプリで
Echo FlexとスマートクロックのセッティングはスマホのAlexaアプリから。まず最初にEcho FlexだけをWi-Fiネットワークに接続。その後、一度「アレクサ、ソフトウェアアップデート」と話しかけて、Echo Flexを最新状態にする。スマートクロックをEcho Flexに接続するのはそのあとにするのがポイントだ(先につないでしまうと認識が上手くいかなかった)。
両者を接続してコンセントに改めてつなぐと、通知が出てスマートクロックは「一番目端末」として認識された。筆者はあとで操作しやすくするために、名前を「台所の時計」に変更、Echo Flexと同じキッチンのグループに入れることにした。こうしておくと、「アレクサ、台所の時計の明るさを50%にして」といった言葉で命令でき、操作がしやすくなる。なお、このスマートクロックは照度センサーも内蔵するので、夜になれば文字も暗くなって、一晩中こうこうと光り続けることはない。
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