週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

日本運営プロデューサーの“くまき”こと熊木 麻由氏と、実際に花火を打ち上げたGMタヤン氏にオンラインインタビューを実施

MMORPG「ArcheAge」で開催された“オンライン花火大会”は、手動で10万発以上を打ち上げた!? イベントの裏側をプロデューサー&GMに聞いてみた

2020年08月04日 17時00分更新

打ち上げ花火はまさかの手動!? 静かな社内に鳴り響くキー連打の音

ーー花火はどうやって打ち上げたんですか?

GMタヤン氏(以下、GMタヤン):ゲーム内アイテムの花火をショートカットに割り当てて、ひたすら連打していました。通常使用の場合はクールタイム(CT)が存在しますけど、GMツールを使用してCTを0に設定することで、連打可能にして打ち上げました。

この綺麗な花火、まさかの手動で打ち上げられていた

ーーえ、手動ですか!?

GMタヤン:そうです。計算してみたら、GM3人で打ち上げた花火の合計が10万発を超えていました。

ーーつまり、ショートカットキーを10万回以上は押したと!?

GMタヤン:そうなりますね。実際はGMの移動だったり、何かあった時のために、花火師のアシスタントとしてもう1人GMに待機してもらっていたので、4人の合計だともっと打ち上げていますが。

ーーアナログすぎませんか?(笑)

GMタヤン:花火を観に来てくれたプレイヤーからも「まさかの手動!?」と突っ込まれましたね。それも含めて楽しんでもらっていたので、やってよかったとは思っています。

ーー本番はトラブルなく実施できたのでしょうか

GMタヤン:事前にテストしていたこともあって、限られた場所で時間を決めて実施したのがよかったですね。GM側のパソコンはミドルスペックくらいのものだったんですが、集団で一気に花火を打ち上げると、キャラクターが消えていくこともあったので……。

ーー低めのスペックでも楽しめるArcheAgeで、ミドルスペックのパソコンでそうなるということは、結構な負荷だったんですね。

GMタヤン:そうですね。事前に確認しておいてよかったです。

ーー実際に打ち上げていた現場の雰囲気はいかがでしたか?

GMタヤン:パソコンの前で結構バタバタしてました。花火を打ち上げないといけないのですが、プレイヤーさんが話しかけてくれたりして、返事すると花火が止まっちゃうので、花火師としてまっとうするか、GMとして返事するか結構迷いました(笑)

熊木:結構静かなオフィスで、ショートカットキーを連打する音が鳴り響いていて、シュールでした(笑)。上げてるGMたちは必死でしたが、客観的な光景としてはパソコンの前に座っているだけなので。

この綺麗な打ち上げ花火の裏側には、とても大変だがシュールな裏側があった

GMタヤン:私もGMキープローザもちょっと連打で手がつりそうになってましたが、第三者からみるとパソコンの前で作業しているだけにみえますからね。

オフラインと同じく場所取りするプレイヤーや
リアルだと絶対できない距離で花火を楽しむプレイヤーも

ーーそれはかなりシュールな光景ですね。そんな大変な裏側があった中、プレイヤーさんたちからの反響はいかがでしたか?

熊木:開催前から、遠征隊単位で集まろうみたいな声は聞けていたので、各々楽しんでいただけたかと思います。当日も、実際に1時間前くらいから場所取りしていたり、リアルと変わらない行動をされているプレイヤーさんがいたのも印象的でした。

ーー逆にオンラインならではといったことはありましたか?

熊木:ArcheAgeではアイテムを使って飛ぶことができるので、より近くで花火を観るために飛んでいるプレイヤーさんもいました。

中には場所取りをしたり、飛んで花火にできるだけ近づいて楽しむプレイヤーもいたという

ーー確かに、それはリアルでは不可能ですね

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります