週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

85%小型化したうえ、顔料モデルはプロモデルを超える画質です

キヤノンがプロ画質プリンター「PRO-G1/S1」を発表 = 小型化と高速化も実現

2020年08月25日 13時00分更新



 キヤノンは8月25日、フォトグラファー向けプリンター2機種を5年ぶりに刷新して発表した。ともに最大でA3ノビ用紙が印刷できる高画質プリンターである。「PRO-G1」は10色顔料インク、「PRO-S1」は8色染料インクを利用するモデルで、直販予定価格はG1が税込8万7780円、S1が7万6780円で、11月発売予定となっている。

プロモデルの「PRO-1000」と同じ画質が
省スペースで手に入る「imagePROGRAF PRO-G1」
染料インク派には「PIXUS PRO-S1」

 PRO-G1とS1は2015年に発表となった「PRO-10S」(顔料)、「PRO-100S」(染料)の後継機で、5年ぶりのモデルチェンジとなる。ともにボディサイズは639×379×200ミリで、10S/100Sに比べ小型化されており、横幅で50ミリ、奥行きで6ミリ、高さは15ミリ小さくなり、全体の容積では約85%に小さくなっている。顔料は「G」、染料は「S」と機種名もわかりやすくなった(個人の感想です)。

 両機種ともに、新たに3型の液晶パネルを搭載し、インク残量など、プリンターの状態表示や、設定、メンテナンスが可能となった。

 新たに「ノイズリカバリーシステム」を搭載し、目づまりを感知すると、別のノズルが自動的にバックアップをおこない、失敗プリントを防いでくれる。

 また、用紙送りについては、「斜行補正機構」と「用紙サイドガイド退避機構」を搭載し、プリントミスの低減と精密な紙送りを実現している。

 PC用アプリ「Professional Print & Layout V1.2」を使えば、DPPやPhotoshopからシームレスに写真プリントができる。特にモノクロではマットブラック、フォトブラック、グレーインクを主に使用する専用の画像処理も可能となっている。

 出力する用紙ごとの設定は「Media Configration Tool」によって、キヤノン純正品だけでなく、他社用紙も追加登録ができる。

 PRO-G1は新10色LUCIA PROという顔料インクを搭載。9色はPRO-1000と同じインクだが、マットブラックは新開発インクを採用し、1000よりも画質を向上している。速度も向上していて、A3ノビのプラチナグレード紙にフチありで印刷する場合、10Sの5分20秒から、4分15秒に短縮されている。

G1用のインクはPFI-G1シリーズで1本1650円

 PRO-S1は新PROという染料インクを搭載し、マゼンタ・赤領域の色域拡大、黒濃度向上、暗部色再現性を向上した。モノクロ写真のマット紙への印字ではG1を上回る画質を実現している。こちらはA3ノビのプラチナグレード紙にフチありで印刷する場合1分30秒とG1よりかなり速い。

 印刷コストはL判カラーふちなしプラチナグレード紙でG1が38.2円、S1が32.7円と大きな差はない。

S1のインクはBCI-66で1本1540円

 同時に新しい用紙も発表となり、光沢プロ・クリスタルグレード「CR-101」と、プレミアムファインアート・ラフ「FA-RG1」が9月10日に発売となる。

 CR-101はプラチナグレードを上回る「超光沢」用紙で、コシと重厚性が増し、より鮮明画質を実現したもので、直販価格はA4判20枚で税込3080円。

 FA-RG1は荒い表面テクスチャで染料・顔料両インク対応のファインアート紙。0.54ミリの紙厚で、写真や絵画を美術品のような作品に仕上げられる。直販価格はA4判25枚で税込7260円。

同日発表となったビジネス向け複合機「TR8630」はFAXとADFを内蔵して直販価格2万9150円とお買い得!! 9月10日発売

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります