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新型スイフトは安全装備がどのように進化したのか?

2020年07月25日 12時00分更新

文● ジャイアン鈴木(@giansuzuki) 編集●ASCII 車両協力●スズキ

 本来、本連載の第7回は「スイフトスポーツで一泊二日の旅行に行ってみた」というテーマでお送りするはずだったのですが、昨今の社会情勢を考慮して、急遽予定を変更して5月15日に発表された新型スイフトのレビューをお届けします。今回は予防安全技術編、次回はハイブリッドエンジン編です。というわけで今回、スズキから「HYBRID SZ」を借用しました!

スイフトスポーツのチャンピオンイエローに惚れ込んでいる筆者も、屋根がブラックの「フレイムオレンジパールメタリック ブラック2トーンルーフ」はスポーティーでカッコいいなーと思います

 筆者のもとに2月28日に納車されたスイフトスポーツにも多くの予防安全技術が搭載されているのですが(スイフトスポーツはマニュアル車でも予防安全技術が充実)、今回のモデルチェンジでは、自車後方左右から接近する車両を検知する「リヤクロストラフィックアラート」、後退時の衝突を回避・被害を軽減する「後退時ブレーキサポート」、標識を認識してドライバーに警告する「標識認識機能」、シフトの入れ間違いによる後方誤発進を予防する「後方誤発進抑制機能」、隣接車線から接近する車両を検知する「ブラインドスポットモニター」などが追加されています。

 これらの中で特にいいなというか、うらやましいなというか、後付けしてくれないかと前世代オーナーの筆者が思ったのが「ブラインドスポットモニター」です。筆者は運転歴うん十年ですが、車線変更などの際に車が死角に入っていて、ヒヤッとすることはいまでもあります(目視or角度を変えて確認するので事故を起こしたことはありませんが……)。

 ブラインドスポットモニターは隣接車線の後方に車がいれば点灯し、その状態でウインカーを操作すると点滅とブザーでドライバーに警告してくれます。この装備目当てに、買ったばかりのスイフトスポーツを買い直したくなるぐらいほしい装備です。

リヤバンパーにセンサーが内蔵されています

ドアミラーに埋め込まれたインジケーターが点灯or点滅します。今回は点灯しているときの写真は撮れませんでしたが、ミラーを直接見ていなくても、視界の隅で点灯していることはわかります

 もうひとつ気に入ったのが「標識認識機能」。単眼カメラが各種標識を認識し、その標識をメーター内に表示してくれます。ほかの車に気を取られて、標識を見逃すことはよくありますよね。人の命を守ってくれる&免許の点数を守ってくれる本機能も、ぜひ前世代のスイフトにソフトウェアアップデートで提供してほしいところです。この機能は前世代に搭載されている単眼カメラで実現しているので、コンピューターを書き換えれば前世代にも提供できると思います。

最高速度、はみ出し通行禁止、補助標識(終わり)、車両侵入禁止などの標識を認識すると、メーター内にその標識が表示されます

今回新型スイフトを試乗して、全方位モニター用カメラを前世代スイフトスポーツに装備しておけばよかったなーとちょっと後悔しました。めちゃくちゃラクですね、コレ

 さて、これらの予防安全技術ですが、いまはまだ進化の途中です。しかし、最新の予防安全技術の恩恵を受けるため、つぎつぎに車を買い替えられる人なんてごく一部です。エンジンをアップグレードしてくれとは言いません。しかし、人の命を守る予防安全技術はつねに最新版を利用できるように、自動車メーカーがアップデートとして提供してくれるといいなあと、IT系ライターの筆者は強く思います。

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