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GitHub、世界のオープンソースコードを北極圏で1000年間アーカイブ

2020年07月22日 14時00分更新

 GitHubは7月20日、同社ブログにて「GitHub Archive Program」の実施について公開した。

 世界のオープンソースコードを北極圏にて1000年間保存するプログラムで、オープンソースソフトウェアを次世代へと引き継ぐことを目的としている。

 GitHubのアーカイブパートナーであるPiqlが数ヵ月間かけて21TBものリポジトリデータを186リール(巻)のpigFilm(デジタル感光性アーカイブフィルム)に転写し、ノルウェー・スヴァールバルにある閉鎖された炭鉱の地下数百メートルに設置された貯蔵庫に保存した。

 アーカイブされたすべてのリールには、GitHubコミュニティーに寄せられた投稿に基づき、5つの言語で記載された「GitHub Code Vault ガイド」が同梱(ガイドはアーカイブプログラムのGitHubリポジトリからも入手可能)。さらに、アーカイブには、その内容に関する技術史および文化的背景を人間が読み取れる形式で文書化した別のリールも含まれている。GitHubではこれを「Tech Tree」と名付け、現代のコンピューティング、オープンソースとそのアプリケーション、現代のソフトウェア開発、よく使われるプログラミング言語などに関する深い理解のため、既存の作品を中心に選び構成されているという。

 なお、当初はGitHubチームがノルウェーの世界のオープンソースコードを北極圏まで直接持参することを予定していたが、新型コロナウイルス流行を受け、計画の調整してパートナーと緊密に連絡を取りつつ7月8日にコードをArctic Code Vaultに保管できたという。

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