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高校生を対象に、新型コロナウイルスによる休校明けの学校生活に関する調査を実施

休校明けの高校生調査、日常に戻る喜びの反面で人間関係などに面倒を感じる声も LINEリサーチ

2020年07月16日 10時15分更新

 LINEリサーチは7月14日、高校生を対象とした「新型コロナウイルスによる休校明けの学校生活」についての調査結果を公開した。

 LINEは同社の保有する国内最大級のアクティブな調査パネルを基盤とする、スマートフォン専用リサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」を運営している。

 今回の調査は「学校再開の状況」「コロナ後の高校生活で感じていること」「学校生活でのコロナ対策」「学校・日常生活で感じていること(自由回答)」の4項目。

■学校の再開状況について

回答者のおよそ9割が通常登校。以前の登校状況に戻っていない学生は1割とかなり少ない

 6月30日現在で、「通常登校で、通常通りの時間割」と回答したのは全体の73%。「通常登校で短縮授業」と回答した18%とあわせて約9割が通常どおりに登校していることがわかった。

 朝・夕方の電車の混雑に多くの学生集団を見かけるようになり、「いつもの光景に戻った」と感じるのは筆者だけではないだろう。

■コロナ後の高校生活で感じていること

男女の区別を問わず、以前の日常へと戻った事へのポジティブな意見が多い

 現在の学校生活について、ポジティブな意見は「友達に会えて嬉しい」が6割以上と、群を抜いて多い結果に。全体的に男女差の少ない回答のなか、「制服が着られて嬉しい」という意見は男子4%、女子16%とはっきりと差が表れているのが印象的か。

以前の日常に戻った事によるネガティブな意見は回答数が非常に多い。現実は非情という事だろうか?

 一方のネガティブな意見は回答内容が非常に幅広く、数も多い。「以前の日常へ戻った喜び」より、「日常的な面倒事」を再認識した学生の方が多いようだ。例えば、「マスクが息苦しい/暑い」が男子57%、女子77%と圧倒的で、「コロナ対策が面倒」では男子35%、女子43%となるなど、以前は不要だった要素に対してのネガティブな意見も散見される。また、全体的に女子生徒のほうがネガティブな声を多く上げている事が印象的だ。

■学校生活でコロナ対策は出来ているのか?

こまめな換気・マスク着用・体調確認の3点以外はかなり低い結果に

 新しい生活様式に関しては新型コロナウイルスの流行からほぼワンシーズンが経過している事もあり、日常的に行える対策も浸透はしている様子。ただ、「こまめに教室や部屋の換気をする」といった比較的容易な手段にも関わらず、7割ほどしか回答が無いのが少し気になるだろうか。

■今の生活で感じている事(自由回答)

自由回答はネガティブな内容ばかり。コロナの影響がもろに反映されている形となる

 今の学校生活で感じている事については、「以前の日常に完全に戻った訳ではない」事への不満が多数。特に、部活を始めとする学校行事の制限・中止が学校生活へ大きな影を落としている。

学校外の日常に関しても、イベントの中止についての声が多い模様

 一方の学校外の日常についての声も、コロナ禍によって制限されたままになっているイベントについての不満の声が多い。例えば、「ディズニーに行けない」「延期されたライブの日程が決まらない」など。

 「コロナ禍のおかげで出来るようになった事」がほとんど無い以上、不満の声が多く上がる結果になってしまうのは当然の結果ではあるものの、貴重な青春時代を新型コロナウイルスで台無しにされてしまうのは堪ったものではないだろう。(出典:LINEリサーチ)

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