そもそも13型というスリム・モバイルノートPCはサイズ的、冷却的にCPUに統合されたGPU機能を利用するものがほとんど。しかしBlade Stealth 13はGeForce GTXグレードのGPUを搭載し、2020年前期の新モデルでは2019年後期モデルに対してGPUのグレードをひとつ引き上げてきた。実際、かなり多くのゲームタイトルが快適なフレームレートで楽しめる稀有な存在だ。まさに「ゲーミングウルトラブック」と言える。
最新CPU搭載モデルがGPUをアップグレードして登場
Blade Stealth 13は同じ製品名で1年に1、2回、新モデルが投入されている。国内で6月26日にリリースされた最新のBlade Stealth 13は、CPUがCore i7-1065G7、GPUがGeForce GTX 1650 Tiを採用している。CPUとメモリは2019年後期モデルから継続だが、GeForce GTX 1650 Tiは2019年後期モデルのGeForce GTX 1650からアップグレードされている。GPUのグレードがひとつ引き上げられ、これまでのタイトルはより高いフレームレートで、加えて楽しめるゲームタイトルも増えることを意味している。
Blade Stealth 13のラインナップは二つあるがCPU&GPU&メモリのスペックは共通だ。そのほかが少し異なる。ひとつはフルHD&120Hzパネルの「RZ09-03102J22-R3J1」。もうひとつは4Kタッチ&60Hzの「RZ09-03102J52-R3J1」だ。フルHD&120Hzモデルは一般的な60Hzパネルの倍の画面書き換えを毎秒行なうことができる。いわゆるゲーミング液晶ディスプレイを搭載したウルトラブックだ。しかも、13型クラスで120Hzパネルを採用したのはBlade Stealth 13が世界初と言う。
4Kタッチ&60Hzモデルはゲームはもちろんだが、実際のところGeForce GTX 1650 Tiで4Kゲームプレイはタイトルを選ぶ。ゲームはフルHDで楽しむのが現実的だが、一方で普段のアプリケーション、とくに2D/3Dグラフィックスや映像/静止画などコンテンツ制作系の用途では高性能なCPU&GPUの能力を余すことなく利用でき、かつウルトラブックなので取引先とのスムーズなコミュニケーションなどでも活躍できる製品だ。
今回はRazerのメインターゲットと言えるゲーマーに向けて、フルHD&120Hzモデルを軸に紹介していこう。なお、記事では英語配列キーボードモデルでの紹介になるが、日本国内では日本語配列のみ発売される。
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