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第3世代Ryzen Mobileに144Hzディスプレー搭載で16万円台!コスパの高い「TUF Gaming A15」の実力チェック

2020年06月26日 10時00分更新

ハイリフレッシュレートディスプレーを
存分に活用できる高スペック

 それでは早速、ベンチマークで本製品の実力をチェックしてみよう。まずはCPUの性能を計測する定番ベンチマーク「CINEBENCH R20」で、マルチスレッドテストおよびシングルスレッドテストのスコアーを計測している。

「CIENEBENCH R20」のスコアー

 「CIENEBENCH R20」では、マルチスレッドテストのスコアーが4341pts、シングルスレッドテストのスコアーが474pts。「Ryzen 7 4800H」の動作クロック自体は取り立てて高くないものの、8コア/16スレッドとコア数が多いこともあって、デスクトップPC向けのミドル~ハイエンドCPUと比較しても見劣りしないほどの高いパフォーマンスを出せている。並列化が進んだDirectX 12 API対応のゲームやクリエイティブ用途では、このCPUの強みがよく発揮されそうだ。

 続いてPCの総合性能を測るベンチマーク「PCMark 10」の結果も見てみよう。

「PCMark 10」のスコアー

 本テストにおける総合スコアーは5256。アプリ起動やブラウジングでの性能を測る「Essentials」、オフィススイートなどでの作業性能を測る「Productivity」、画像・動画製作などクリエイティブ系の「Digital Content Creation」など、すべてのテストグループで比較的良好なスコアを記録できていることが分かる。

 特に苦手なテストがないので、インターネット閲覧やオフィススイートを使った作業など、普段使いで困るシーンはまずないと思われる。

 続いてはゲーム系のベンチマークだ。まずはPCの3D性能を計測する定番ベンチマーク「3DMark」の結果から見ていく。テストはDirectX 12 APIの「Time Spy」、およびDirectX 11 APIの「Fire Strike」の計2つを実行している。

「Time Spy」のスコアー

「Fire Strike」のスコアー

 解像度WQHD、DirextX 12系のテストである「Time Spy」の総合スコアーは6287、フルHD解像度でDirectX 11 APIを使ったテストである「Fire Strike」の総合スコアーは14896。本製品が搭載するGPUは、MAX-Qデザインではないフルスペック版のRTX 2060であり、スコアーも相応に高い。

 「Time Spy」テストでのフレームレートはおおむね35~38fps、「Fire Strike」のテスト中フレームレートは62~78fps。ベンチマークテストとして実際のゲームより描画負荷が重めなことを考えると、ゲームプレイに支障がないレベルの描画を実現できていると言っていいだろう。

 続いて、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」を試してみよう。解像度はフルHDに固定し、画質は最高品質と高品質(ノートPC)の2パターンで計測した。

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(最高品質)のスコアー

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」(高品質(ノートPC))のスコアー

 最高品質ではスコアーが12587、高品質(ノートPC)ではスコアーが13853で、いずれも最高判定である「非常に快適」判定を実現できている。どちらの解像度でも平均フレームレートは60fpsを上回るため、こういった負荷が軽めのMMOタイトルなどでは、ハイリフレッシュレートの液晶ディスプレーが活きてくる。

 実際のゲームでもフレームレートを見てみよう。タイトルは「バイオハザード RE:3」を使用し、DirectX 12 API、フルスクリーン設定で、テクスチャ品質を「高(1GB)」、それ以外の項目をもっとも重くなるよう調整。ゲーム中盤の警察署前で1分間ゲームをプレイした際の平均・最小フレームレートを、フルHD解像度で計測している。

「バイオハザード RE:3」のフレームレート

 平均フレームレートは85.7fps、最小フレームレートは56.2fpsという結果に。リアルタイムレンダリングのムービーシーンも入る比較的負荷の高いシーンで計測を実施しているが、最小フレームレートもほぼ60fps前後となっており、全編に渡ってなめらかな描画を期待できる。

 少し画質を調整すれば平均100fps超えも無理なくできそうなので、画面のなめらかさを重視するなら調整を入れてみるといいだろう。

 クリエイティブ系のアプリでの快適度も測ってみよう。「Lightroom Classic CC」では、132枚のRAFファイル(4000×6000ドット、容量2.97GB)を最高画質のJPEG画像に書き出すまでの時間を計測した。

「Lightroom Classic CC」の書き出し完了時間

 書き出し完了までの時間は約3分15秒で、ここでもCPUの性能の高さが発揮されている。RAW現像などの写真編集にも問題なく活用できるだろう。

 続いては「Handbrake」で動画のエンコードを試してみよう。今回は再生時間7分41秒の4K動画を、「Super HQ 1080p30 Surround」設定で解像度フルHDのMPEG4ファイルにエンコードするまでの時間を計測している。

「Handbrake」の書き出し完了時間

 エンコード完了までにかかった時間はおよそ約16分12秒。元々のスペックの高さにより、動画エンコードも高速でこなせるため、動画編集用ノートPCとしての適性もなかなかのものだ。

フルHD解像度でゲーム三昧
コスパ良しなお買い得ゲーミングノートPC

 「TUF Gaming A15 FA506IV」は、現在のPCゲーミングにおいてオーソドックスな解像度であるフルHDで高いフレームレートを維持しつつ、ハイリフレッシュレート液晶ディスプレーによるなめらかな画面描画を実現できる。実売16万円前後とコストパフォーマンスに優れるのも特長であり、ゲーミングプレイ用途だけでなく、ゲームの動画編集や配信も楽しみたい幅広い人への入門機としてオススメしたい。

(提供:日本AMD)

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