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Alexaに対応、最新世代のBluetooth機能を備え、使いやすさも満点

Bang & Olufsenの粋を感じる高音質、「Beosound A1」の完成度に注目

2020年06月18日 13時00分更新

持ち味のクリアな中高域を、リッチな低域が支える

 Bang & Olufsenらしく、音質もハイクオリティに仕上がっている。

 モノラル再生のモデルだが、30W(クラスD)のアンプ2基で高域用(3/5インチツィーター)と低域用(3.5インチウーファー)の2つのユニットを駆動する、リッチな作りで55Hz~22kHzの再生に対応。1mの距離での最大音量も92dBとかなり大きく、低域も非常に豊かに再生できる。再生中、ユニットの上に手をかざすと風圧を感じるほどだ。

 Bang & Olufsenというと中高域の抜けが良く情報量も多い、品のよいサウンドが持ち味なのだが、本機はそんな特徴は踏襲しつつ、さらに低域の量感の上でも申し分ない仕上がりとなっている。小音量でも低域はしっかり残るし、部屋全体を音で見たすような大音量も出せる。

 テスト用に軽く流していたら、近くを通った家族がふと立ち止まって、音の良さに驚いていたほど。オーディオ機器に興味がない人もハッとさせるサウンドと言えるかもしれない。女性/男性ボーカルなどはもちろんだが、クラシック曲などは低域が深く沈んでスケール感のある再生が可能だし、ジャズなどでは芯のあるベースと、抜けが良く透明感のあるボーカルが空間に広がる。

 曲のジャンルを問わず、いい音で聴けるスピーカーと言えそうだ。

 特に低域がしっかりしていて、安定感と余裕感のあるサウンドが大きな魅力だ。Bluetoothスピーカーを楽しむシーンは増えているが、映画を迫力よく楽しみたいといったニーズなどにも対応できる。また、ビートの歯切れよさは、ダンス系の音楽を聴く際にも好適。自室でエクササイズする際に流す、BGMにも適しているのではないだろうか。

iPhoneのAlexaアプリと連携させられる。

 Beosound A1は、Alexaを使ったボイスコントロールにも対応した。AlexaアプリをインストールしたスマホとBluetoothで接続しておき、「アレクサ」と呼びかけると、水色にLEDが光って音声操作を受け付ける。なお、遠くの場所・小さめの声でも反応するが、AmazonのEchoシリーズなどと比べると、反応まで少しタイムラグある印象があった。

Alexaアプリで連携の設定をする。

セットアップ自体は非常に簡単だった。

 スマートスピーカーは数多く販売されているが、ここまで高音質な機種を探してもなかなか見つからないし、バッテリー駆動で気軽に持ち運べるというのもメリットだろう。

 離れた場所からでも、選曲操作や音量の調整が可能となるので、操作できるので、エクササイズの途中、あるいは料理中などでも、離れた場所からハンズフリーで利用できて便利だ。また、ニュースを聴いたり、タイマーを使ったりもできるのも、料理/トレーニング時に便利に使える。

専用アプリ。製品画像が表示されている。

バッテリー残量などが表示されている。

 操作は、ほかのBang & Olufsen製品と共通化されたアプリからもできる。トーンバランスはプリセットの「最適」「Ambient」「Party」「Speech」「Favorite」のほか、カスタムが選べる。その調整には、ウォーム/ブライト、リラックス/エネルギッシュの2つの軸が描かれた円の上の好きな位置に指でカーソルを合わせるだけと直感的だ。

プリセット設定は5種類。Alexaの利用設定も。

直感的なトーンバランス調整が可能だ。

 また、このアプリから2台のBeosound A1をステレオペアにする設定もできる。今回は試せていないが、モノラルでこれだけの再生能力があるなら、ステレオ再生時にすればもっと……という期待ができる。

革製のストラップで、ちょっとした場所に吊り下げられる。

 本体は安定した机や棚の上に置くのがベストだが、フックなどにぶら下げて使うこともできるので、アウトドアなどでスピーカーの置き場所が上手く見つけられない……といった場合にも大丈夫だ。防水機能なども持つため、スマホとBeosound A1を持ち運べば、どこでも手軽に音楽を楽しめる。

 本体はカバンなどに入れるには若干大きめではあるが、ストラップで手に提げたり、カバンに吊るしたりできる。見た目的にもシンプルで、どんな場所でも自然になじむだろう。どんな空間もいい音の音楽を満たせる製品だし、持ち運ぶ楽しさが実感できる。そこがBeosound A1の魅力と言えるだろう。

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