ミックスウェーブは5月27日、Unique Melodyブランドの「MEST」を日本向けにチューニングし、5月29日に発売すると発表した。価格は16万9950円。
一般的なイヤホンが内蔵するドライバーは、空気の振動を鼓膜に伝える役割を果たす。MESTでは、この“空気振動”(気導音)だけでなく、骨を伝って蝸牛を直接揺らす“骨振動”(骨導音)も併用して、従来のイヤホンにはない、新しいリスニング体験を提供する機種となっている。
ドライバーは合計8つあり、ダイナミック型ドライバー、バランスド・アーマチュア(BA)型ドライバー、静電型ドライバー、そして骨伝導ドライバーの4種を組み合わせている。
5ウェイ構成になっており、低域用にダイナミックドライバー1基、中高域と高域用にBA型ドライバーを2基ずつ、超高域用に静電型ドライバーを2基、そして仕組みも音色も異なるこれらのドライバーを調和させるために骨伝導ドライバー1基を使用する。
骨伝導ドライバーは多層圧電セラミック骨伝導方式で、外形が小さく軽量である点が採用理由だったそうだ。MEST専用に設計したフェイスプレートに固定されており、ドライバの振動を無駄なく届けるよう工夫している。
シェル(イヤホン筐体)には、フルカーボンを使用。通常のアクリル筐体よりも制作に時間がかかるが、複雑にデザインされ、光を乱反射、見る角度によって異なる表情を見せるという。また、金属製のエアフロ―チューブを設計して採用。実際に耳に入る、空気圧を調整するためのもので、リスニング時の耳の負担を下げたり、チューブ内のフィルターによって、耳道内と外部の圧力バランスを調整できる。心地よい、自然なサウンドの実現につながっているという。
付属のケースには、Melody Teal(新コーポレートカラー)を使用し、略称である「UM」のデザインがあしらわれている。韓国のDiginis社によるもの。内部も、持ち運び時にイヤホン同士が擦れて傷にならないようにする配慮があるという。
インピーダンスは16Ωで、周波数特性は20Hz~55kHz、入力感度は116dB/mW。イヤホン端子は2pinタイプ。3.5mmケーブル、イヤーチップは、UMオリジナルシリコンタイプと低反発タイプの2種類が付属する。
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