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格ゲー苦手な人でもアリな『グランブルーファンタジー ヴァーサス』Steam版の魅力とは?

2020年06月17日 13時00分更新

文● ジサトラハッチ 編集●ASCII

割と軽めだが快適に遊ぶならビデオカードは必須

 さて、そんな『グランブルーファンタジー ヴァーサス』だが、Steamでの価格は7679円。キャラクターパスセットだと9860円となる。

 現在追加キャラクターは、ベルゼバブ、ナルメア、ソリッズ、ジータ、ゾーイの5人。さらに、カラーパックセットや新ステージのDLCが販売されている。

 Steamでの推奨&最低スペックは以下のとおり。

項目 推奨スペック 最低スペック
CPU AMD「Ryzen 5 1400」(3.2GHz)
Intel「Core i7-3770」(3.4GHz)
AMD「AMD FX-4350」(4.2GHz)
Intel「Core i5-3470」(3.2GHz)
メモリー 8GB 4GB
ビデオカード AMD「Radeon HD 7870」
NVIDIA「GeForce GTX 660」
AMD「Radeon HD 6870」
NVIDIA「GeForce GTX 650 Ti」
DirectX Version 11
ストレージ容量 7GB利用可能
OS Windows 7/8/10(64ビット)

 解像度は、3840×2160ドットの4Kまで対応しており、垂直同期のオン/オフ設定もゲーム内に用意されている。格闘ゲームの場合は、1秒間に表示されるコマ数を示すフレームレート単位でコマンドを入力するので、60fpsまでが基本となるため、FPSなどでよく言われる60fps以上の高フレームレートは必要ない。

解像度は3840×2160ドットの4Kまで対応。格闘ゲームのため、フレームレートの設定はない。また、スケーリング解像度は100が最高になっていた

 筆者は自宅のサブディスプレーがやや古く、解像度こそ4Kだがリフレッシュレートが30fpsなので、解像度がWQHD(2560×1440ドット)の27インチ湾曲液晶ディスプレーでプレイ。PC環境はCPUがAMD「Ryzen 7 3800X」(8コア/16スレッド、3.9~4.5GHz)、ビデオカードがAMD「Radeon RX 5700 XT」と、WQHD以上でも大抵のPCゲームが120Hz以上で遊べる環境のため、解像度がWQHD、画質品質「最高」でも60fps張り付きでプレイできた。

 さらに、普段会社で使用しているマイクロソフトの2in1ノートPC「Surface Book 2」にて動作を確認。Surface Book 2はCPUがIntel「Core i7-8650U」(4コア/8スレッド、1.9~4.9GHz)。キーボード部にNVIDIA「GeForce GTX 1050」を備え、キーボードを取り付けている際は、ゲーミングノートPCと同じようにPCゲームも快適に動作するスペックを有する。

 Surface Book 2はアスペクト比が3:2と一般的な16:9ではないので、最高で設定できる解像度が3240×2160ドットとやや特殊だが、そうした高解像度であっても、画質品質「最高」で平均フレームレートが59.9fpsとほぼ60fpsに張り付く動作でプレイできた。そのため、現行製品であれば1万円台の格安なビデオカードでも、フルHD以上の解像で快適にプレイできそうだ。

一昔前のミドルローのGeForce GTX 1050であっても、WQHD以上の解像度でも、60fpsで快適にプレイできた

 余談だが、Surface Book 2はキーボードを取り外すと、タブレットとなりCPU内蔵GPU「インテル UHD グラフィックス 620」での動作になる。その状態で無線のSteamコントローラーを接続してプレイしてみたところ、解像度がフルHD、画質品質「最高」で、最初は3、40fpsほどで動作していたが、すぐに熱ダレしたのか30fps以下にダウン。

30fps以上出ている時でも、ジャンプした時の動きが明らかに緩慢に。快適にプレイしたいなら、最低でも平均55fps以上は欲しいところだ

 60fps近く、快適にプレイするためには、640×400ドット、画質品質「中」くらいまで落とす必要があったので、一般的なノートPCのCPU内蔵GPUでは、さすがに厳しいものがありそうだ。

リモートプレイのタッチコントローラーでも割と快適

 本作のコミュニケーションノートにリモートプレイの仕方を質問していた人もいたので、ちょっとだけリモートプレイも検証してみた。『グランブルーファンタジー ヴァーサス』は、スマホやタブレットからPCに接続し、PCの処理能力を使って、ストリーミング配信されたゲームを、スマホまたはタブレットでプレイできる「リモートプレイ」に対応している。

 プレイしたいゲームがリモートプレイに対応しているかどうかは、各ゲームのストア画面の右側に表示されているので確認してみよう。リモートプレイは、Google PlayまたはiTunes Storeにある「Steam Link」をインストールして行なう。

ストア画面の右側、プレイ人数やオンラインPvPに対応するかなど、ゲームの対応が並ぶ項目に、“スマホでRemote Play”“タブレットでRemote Play”とあれば、リモートプレイに対応している

 Steam Linkをインストールして、スマホやタブレットをPCと同じネットワークに接続し、画面の指示に従ってSteam Linkの初期設定を行なう。この際、コントローラーの設定が表示されるが、無線接続の物理コントローラーを持っていない人はタッチコントローラーを選択。その後、Steamを起動している検索されたPCを選ぶと接続できる。

一度初期設定を済ませれば、次からはSteam Linkを起動するだけで、Steamを起動したPCに接続する画面から始まる

Steam LinkでPCに接続すると、PC側のSteamはテレビなどにフル画面で表示する際の「Big Picture」モードに切り替わる

 スマホやタブレットでは、タッチコントローラーでゲームがプレイできる。このタッチコントローラー、最適化されているかどうかがあるようで、ゲームによっては非常に操作し辛いのだが、本作では非常に快適。

 もちろん、使用するスマホのスペックにもよるだろうが、筆者が使用しているASUS「ROG Phone」では、アナログスティックでの前方二回押しのダッシュも苦もなく行なえて、コマンド入力もスムーズだった。これなら、Steam純正の無線コントローラーなどがなくても、ソロプレイなら十分遊べそうだ。

実際にテクニカル入力での解放奥義もタッチコントローラーでなんら問題なく使用できた

 ちなみに通信環境は、無線LANルーターがIO DATAのIEEE802.11ac対応最大1733Mbpsの「WNPR2600G」で、PC側は有線LAN接続。Steam Linkでのネットワークテストは、最大100Mbpsで接続状態は良好。遅延も画像の乱れもなく、入力遅延もなさそうだった。

ROG Phoneのリアルタイム表示で確認したみたところ、CPU使用率は35~6%、GPUは10~20%とグランブルーファンタジーの戦闘時と同等くらいの使用率。フレームレートは58~60fpsと快適だった

これから本格的に格闘ゲームをガッツリプレイしたい人から
ストーリーを楽しみながらのんびりプレイしたい万人にオススメ

 格闘ゲームの楽しみ方は、人それぞれだ。オンライン対戦をひたすら行ない、ランキングの上位を目指す人、コツコツ自分のペースで腕を磨いて、家族や友人との小コミュニティーで楽しむ人、本作のRPGモードのような、ひとりプレイモードをプレイしたり、トロフィーを集めたら満足する人など、いろいろいるだろう。

 本作は、フルボイスで原作のパラレルストーリーが楽しめるRPGモードを、ソロや友人と2人で楽しめ、必殺技が簡単操作で出せたりと、格闘ゲームが苦手な人ともワイワイ楽しめるパーティーゲームとしてもオススメできる。

 もちろん、充実なトレーニングモード、ゲームの基本を細かく学べるタクティクスモードもあり、豊富なオンライン機能も完備し、大会出場を目指す人や、ランキング上位を目指す格闘ゲームファンにもアリなタイトルだ。

 YouTubeなど、多くの動作サイトで数々のプレイ動画、生配信も行なわれているので、興味を持った人は、まずはそうした動画を見て購入を検討してみてもイイのではないだろうか。

【ゲーム情報】

タイトル:グランブルーファンタジー ヴァーサス
ジャンル:対戦アクションRPG
プラットフォーム:Windows(Steam)PlayStation 4
発売日:2020年2月6日(Steam版は3月14日)
プレイ人数:1人
価格:7679円(パッケージ版/ダウンロード版)
CERO:B(12歳以上対象)

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