Open NAT機能やゲーミングデバイス優先LANポートなどを搭載!
Wi-Fi 6対応ルーター「TUF-AX3000」をレビュー、2万円切りゲーミングモデルの速さはいかほど?
難解なゲーム用設定は不要
TUF-AX3000のセットアップ手順は以前レビューしたRT-AX3000と同じだ。初回セットアップを終えればすぐ使えるようになるが、TUF-AX3000にはRT-AX3000にはない「Open NAT」なる機能が追加されている。
インターネット通信を経由して対戦するPCゲームの場合、パブリックサーバーに入るタイプのゲームがまず思い浮かぶが、タイトルによっては自分がホストになってプレイヤーにつないでもらうタイプのものもある。インターネットからWi-Fiルーターを経由して自宅LAN内のデバイスまで通信を通すには、ゲームの通信のために「ポートフォワーディング設定」や「ゲームで使う通信ポートの解放」といった設定が必須になる。
しかしゲームごとに設定が異なるのでとても面倒なのだ。また、遊ばなくなったゲームの設定を放置しておけばセキュリティーリスクにもなり得るので管理も必要になる。
だがTUF-AX3000に備わるOpen NATを使えば、設定画面のスイッチひとつで設定が済んでしまうのだ。PCゲームはもちろん家庭用ゲームのメジャータイトル60種類以上のデータが組み込まれている。ゲームを選んでホストにしたいデバイスのMACアドレスを選ぶだけで設定が終わるのは本当にラクだ。
また、背面のLANポートのうち1ポートは、「ゲーミングLANポート」という特別なポートになっている。このLANポートはゲームの通信を優先的に処理するように設計されており、特に動画をストリーミングしながら(あるいは見ながら)ネット対戦するような場合、動画のデータよりもゲームのデータのほうが優先的に処理されるため、不利になりにくい。
Wi-Fiで通信するゲームについてはゲーミングLANポートの恩恵にはあずかれないが、本機にはさらにゲームの通信を優先処理できる機能「Adaptive QoS」もあるため、ゲーミングLANポートを使わなくてもある程度のメリットは得られるのだ。
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