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2年ぶりにモデルチェンジして画面とCPUがパワーアップ

Surface Go 2 実機レビュー = パワーアップしたLTEモデルは欲しい度急上昇だっ

2020年06月16日 18時00分更新



 マイクロソフトはSurface Go 2を5月12日に発売した。先代のSurface Goは2018年7月発売なので2年ぶりのモデルチェンジとなる。

 従来同様に3モデルあり、下位2モデルはWi-Fiのみ搭載で、最上位にはLTEモデムが内蔵されており、どこでも通信が可能なのも大きな魅力である。

ボディサイズはそのまま
画面をサイズアップ
速度は64%増し!?

 Surface Go 2の最大の魅力はそのサイズだ。ボディの3サイズ245×175×8.3ミリは初代と変わらず、重量もWi-Fiモデルで522グラムから544グラムへと22グラムの増加に留まっている。

 今回のモデルチェンジで最大の変更点は画面の拡大と上位CPUの搭載である。

 ディスプレイはGoの10インチから、Go 2では10.5インチへと拡大した。本体サイズは全く変わらないので、そのぶん狭額縁化したわけである。解像度も1800×1200ドットから、1920×1280ドットに増え、解像度は217から220dpiへと精細になっている。

 縦横比は兄貴ぶんのSurfaceのみなさんと同様の3対2で、縦にもって書籍や雑誌を読むには16対9よりも快適だ。横にして見開きで紙面を読むにもいいし、左右にウィンドウを並べての仕事もやりやすい。Surface Laptopで在宅勤務しているが、3対2になれると、大型画面でないかぎり、16対9には戻れなくなるのだ。

3対2の画面は週アスの見開きページがきれいに表示される

縦だと1ページづつ読むのに便利

 液晶のコントラスト比は1500対1で、バックライトも十分明るく、もちろん10点マルチタッチでSurfaceペンが利用できる。表面はCorning Gorilla Glass 3で強度も安心だ。

 CPUは従来のPentium Gold 4415Yから、4425Yに上がったうえ、さらに第8世代のCore m3も加わった。MSのリリースによると、従来モデルより最大64%高速になっているという。

 Go 2の最上位モデルが搭載しているCore m3-8100Yは、OneMix3やGPD Pocket2といったポケットPCが採用している、省エネだけどそこそこ速いCPUで、4415 /4425Yとの最大の違いは、ターボブーストが可能なこと。最大動作周波数が3.4GHzまで上がるので、4415/4425Yの1.60/1.70GHzより2倍まわることになる。

 バッテリー駆動時間はスペック上で従来のWi-Fiモデル9時間/LTE8.5時間から、両モデルとも10時間と伸びている。

 ワイヤレスはWi-Fiが11acから11axつまり最新のWi-Fi6を搭載し、Bluetoothも4.1から5.0へ向上した。

 オーディオ機能ではマイクがモノラルからステレオにUPされ、遠隔会議やビデオチャットでも高音質となっている。スピーカーは変わらずDolby Audio 2Wステレオである。

150%表示でASCII.jpがちょうどいい横幅になります

100%表示にすれば、WEBを見ながら原稿書くのも楽ですね。

基本スペックは変わらず
タイプCでの充電も可能に

 OSはWindows10 Homeが「Sモード」で搭載されている。SモードはMicrosoft Storeアプリしかインストールできないモードで、学校や子供専用として利用するためのものだ。もちろん、簡単に通常のWindows10に変更できる。

 OfficeのHome&Business2019がプリインストールされているのは日本のSurfaceの特徴で、そのぶん、米国よりちょっとお値段がUPしている。

 メモリとストレージは下位モデルが4GB・64GB、中間と上位が8GB・128GBで、64GBのほうはeMMCでの実装、128GBのほうはNVMeのSSDが搭載されているので、速度も異なることになる。

 本体を横向きにした上部に電源ボタンと音量ボタンが、右側にUSBタイプC×1と3.5㎜ヘッドホンジャック、Surface Connectポートが付く。下側にはSurfaceタイプカバーポートがあり、本体の背面、足の内側にMicroSDXCカードリーダーを備える。

 フロントカメラは500万画素でHello顔認証対応で、リアカメラは800万画素と高めで、スマホがごとく写真を撮ってすぐに利用できるのもPCとしては便利なのだ。

上が本体上面でスイッチのみ。下部はタイプカバーポートです。

写真上の本体右側にSurface Connectポート、USBタイプC3.5㎜ヘッドホンジャック。 本体左はペンがくっつくのでなにもなしです。

背面の足上げポーズ

MicroSDXCカードリーダーはここにあります。

背面にカメラがついているのはスマホでは当たり前ですが、PCでも便利です。

最大開脚でここまでいきます。。。

キーボードもペンもオプションだが
選ぶ楽しみがあるのだ

 本体下に装着するSurface Goの専用キーボード「タイプカバー」は新型となってポピーレッドとアイスブルーが加わった。新型と旧モデルの違いはファンクションキーの並びで、最新のSurface Laptop 3や、同時発表のSurface Book 3も新配列である。

 従来は「ESC/液晶暗/液晶明/PLAY/ミュート/音量小/音量大/バックライト」という並びだったのが、「ESC/バックライト/ミュート/音量小/音量大/PLAY/液晶暗/液晶明」となっている。

前モデル用のUS配列キーボード。ファンクションキーの並びが旧型です。

こちらは新モデルで、日本語配列、ファンクションキー並びも最新です。

モバイルノートにはキーボードのバックライトは必須ですよね。

 Surfaceペンは本体左側に磁石で付くようになっており、Surfaceダイヤルも利用できる。自分が持っているタイプカバーは前モデル用の黒のUS配列だ.。本体が単色なので、タイプカバーとペンとマウスの色で遊ぶのだ。

ペンが黒で、タイプカバーがプラチナだとこんな感じですね。

 おなじみベンチマークだが、今回借用できたのが中間モデルなので、Core m-3のまわり具合は不明である。Pentium Gold 4425Yの成績はCineBenchR15が167cb、3DMarkのTimeSpyが326、FireStrikeが837、CrystalDiskMark5のマルチシーケンシャルリードが1781、書き込みは864MB/secだった。

 OneMix3のCore m3-8100Y搭載モデルのベンチマーク結果はCineBenchが226cbだった。ここから推測するに、Surface Go 2の最上位モデルは、CPUの回転数は35%速くなる可能性がある。内蔵GPUは4425YもCore m-3もインテルHDグラフィックス615なので、CPUほどは差は出ないだろう。

 バッテリーの持ちは、液晶バックライト100%、最も高いパフォーマンスで3時間36分稼働した。液晶はとても明るいので、ここをさげれば1.5倍は持つだろう。

 付属のACアダプターは25W出力のSurfaceファミリーの中では最小のもので、充電にかかる時間は同条件で50%まで53分、70%まで80分、90%まで109分かかった。最新モバイルPCとしてはもう少し速いとありがたい。

 次に、Surface Book用のmodel1798という95W出力のACアダプターで充電してみたところ、50%までが38分、50%までが55分、90%までが78分で終わった。上位のSurfaceを持っている人は急ぎなら大型を繋ぐといい。

 試しに、タイプCで30W出力のアダプターを付けたところ、48分、72分、97分で充電できた。目的と大きさで、自宅や持ち歩き用が選べるのは楽である。

左がGo 2付属のACアダプターで、右が試してみたANKERの製品で、30W出力なのに小さい!

8インチ以上13インチ以下の
ど真ん中サイズでLTE入りなのが最強

左がGo 2で、右はSurface Laptop 3。やはり3対2画面は一度使うと手放せんぜ。

 おじさんは、OneMixやGPD Pocketといった8型ディスプレイを搭載したクラムシェル型のチビPCも大好きでもっているのだが、やはり、PCの命であらせられるキーボードがギリギリサイズでいつも苦労する。

 その点、10型のSurface Go 2は、タイプカバーのヤワさはあるものの、横幅あ235ミリもあるので、13型と同様によどみなくタイピングができる。さらに、16対9や16対10を超えた3対2比率のディスプレイは、横位置でも縦でも、仕事に遊びに効率的なのだ。

 Surfaceの場合はProが12.3インチと微妙なサイズだが、292×201ミリと245×175ミリではふたまわり小さいうえ、Go 2は短辺を片手で握れるとサイズいうのも、取り回しで重宝する。

 重量はタイプカバーを入れると実測で781グラムと、超軽量の13型ノートに近いものになるが、カバンへの入れやすさと、本体だけでの持ち運びやすさは格段のちがいがある。

 とはいえ、スピード好きのおじさんから言わしてもらうと、CPUはさらに上(Core i7-10510Yとか)をめざしてほしいし、メモリもけちらずに16GB搭載モデルをえらびたいですよここまできたら。。。

 すいません、つまるところ、在宅勤務だけなら、なるべく大画面のクラムシェルだが、今後も持ち歩くPCが欲しいなら、Go 2は非常に魅力的なノートPCなのである。もちろんLTE内蔵の最上位モデルをGETすべし!!!

追加記事
LTE内蔵のCore m3-8100Yモデル来ました
1.5倍速かった!!!!

 Microsoftさんが、Core m3-8100Y搭載モデルを貸してくれたので、ベンチとってみました。

 まず、CPUですが、CineBenchR15では245まで回りました。Pentium Gold 4425Yの147%の速度ということになりますね。

 3DMarkのほうはTineSpyが327、FireStrikeが818で、ほぼ同じでした。m3-8100Yと4425Yのグラフィックエンジンは同じなので、当然の結果ですね。

 LTEのSIMスロットは本体向かって左側にあります。下位モデルではSurfacePenを磁石で付ける部分で、なにもコネクターがない場所ですが、LTEモデルではSIMスロットです。

 手持ちの、ドコモ、ソフトバンク、楽天モバイルのSIMを装着してみました。ドコモとソフトバンクは、挿すだけで、いつものWindows10様の能力で、即接続しました。

 楽天モバイルは、挿しただけでは繋がらず、APNを手動で設定すると繋がりました。ただし、スマホでは専用アプリで、自社回線かローミング回線かわかりますが、Windowsでは分からないのが不便ですね。

 というわけで、やはりCPUの速度が1.5倍も速くて、LTEもSIM入れればつながるという便利さからして、おじさんが買うなら最上位モデルだと思いましたよええ本当です!!!

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