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同意書のサインを電子化し、人間ドックで持ち歩く書類を一掃

ワコムの液晶サインタブレットを熊本県の済生会熊本病院に導入

2020年05月19日 18時00分更新

 ワコムは5月19日、済生会熊本病院予防医療センターに、デジタル文書に画面上でサインできる液晶サインタブレット「STU-430」を納入したと発表。

 済生会熊本病院予防医療センターでは、富士フイルムメディカルITソリューションズ製の診療文書管理システム「Yahgee」を使用している。STU-430を使うことで、同システムで作成される同意書に電子ペンでサインでき、年間約2万4000枚の各種同意書の印刷が不要になる。2020年度の診療報酬改定で、同意書などの電子サインが正式に認められてから、初のソリューションになるという。

 これまで同病院での人間ドックの受診者は、名前や検査項目を記載した用紙を挟んだボードを携え、各検査コーナーを回っていた。内視鏡検査と大腸CT検査が必要な受診者は、複写用紙に印刷した「検査同意書」を渡され、各検査ブースで説明を受けた後、紙にサインをしていた。

 新しいシステムの下では、受診者は装着したリストバンドを使って各検査ブースで本人認証を実施する。内視鏡検査や大腸CT検査では、あらかじめ登録されていた同意書がコンピュータの画面に表示され、STU-430で電子的にサインすると、同時にシステムに登録されるため、書類を持ち歩く必要がなくなる。従来比で1人あたり30秒の時間を短縮でき、1日の受診者が100人以上であることを考慮すると、大幅な効率改善になるとしている。

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