週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

Xperia 10 IIはXperia 1 IIのコンセプトを継承しながら21:9の撮影など独自性も追求

2020年05月23日 12時00分更新

3眼カメラで多様なシーンの撮影に対応

 もう1つ、Xperia 8と比べた場合の大きな進化ポイントとなるのがカメラだ。Xperia 8のメインカメラは2眼であったのに対し、Xperia 10 IIのカメラは3眼と、3D iToFセンサーこそ搭載していないものの構成はXpeira 1 IIと同じ。

 3つのカメラの構成は、約1200万画素/F値2.0/焦点距離(35mm判換算、以下同様)26㎜の標準カメラと、約800万画素/F値2.2/焦点距離16mmの超広角カメラ、そして約800画素/F値2.4/焦点距離52mmの望遠カメラ。価格が違うので性能がXperia 1 IIに及ばないのは当然とはいえ、可能な限り近い構成が取られていることが分かる。

Xperia 10 IIの背面。「Xperia 1 II」同様標準・超広角・望遠の3眼カメラを搭載し、多彩な撮影シーンに対応できる

 それゆえ風景を撮影する際は超広角、ちょっと離れた場所の被写体を撮影するなら望遠カメラといったように、幅広い撮影シーンに対応することが可能だ。性質が異なる3つのカメラが搭載されていることの意味は大きいといえよう。

Xperia 10 IIの標準カメラで撮影した写真

同じ場所から超広角カメラで撮影した写真

同じ場所から望遠カメラで撮影した写真

 Xperia 1 IIに搭載されている「Photography Pro」はないので、撮影には通常のカメラアプリを用いる。だがその分、自動的にシーンを判別して最適な設定をしてくれる「プレミアムおまかせオート」や、夜景を綺麗に撮影できる「ナイトモード」などの利用でき、手軽さを重視していることが分かる。

撮影には標準のカメラアプリを使用。「プレミアムおまかせオート」によって被写体に応じた適切な設定がなされ、シャッターを切るだけで綺麗な写真が撮影できる

背景をぼかしたポートレート撮影も可能。ただし撮影時は望遠カメラが基準となる点に注意が必要だ

夜景を綺麗に撮影できるナイトモードも搭載。こちらは標準カメラで、ナイトモード非使用で撮影した写真

こちらはナイトモードを使用して撮影した写真。撮影時間は数秒かかるが、より明るく撮影できることが分かる

 そしてXperia 1 IIにはないポイントとなるのが、通常のカメラで21:9比率の写真と動画を撮影できること。Xperia 10 IIは4K動画の撮影も可能だが、「Xperia 1」などに搭載されている「Cinema Pro」が搭載されていないこともあって、通常のカメラアプリで21:9比率の4K動画を撮影することも可能だ。

通常のカメラアプリで21:9比率の写真や動画の撮影が可能。21:9比率の4K動画撮影もできる

実際に21:9比率の4K動画を撮影しているところ。ストレージをそれなりに消費するので要注意だ

 ちなみにフロントカメラは、約800万画素でF値2.0と、このクラスでは一般的な性能となる。もちろん背景をぼかしたり、肌や目などを補正したりできる「ポートレートセルフィー」は利用可能なので、セルフィーを撮る際には有効活用したい。

「ポートレートセルフィー」を使うと、フロントカメラで背景をぼかしたり、肌や顔の輪郭に加工を加えての撮影が可能。加工は少々強めなので、弱めの設定にした方が自然な印象だ

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事