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富士フイルム和光純薬、最大6時間のPCR検査を75分に短縮

2020年05月08日 19時30分更新

 富士フイルム和光純薬は5月8日、新型コロナウイルス用遺伝子検出試薬「ミュータスワコー COVID-19」を発売したと発表。

 独自のμTAS(ミュータス)技術をPCR検査に応用した、同社の全自動遺伝子解析装置「ミュータスワコー g1」で使用できる検出試薬。採取した検体を専用の前処理チューブに入れ、酵素溶液、試薬カートリッジ、マイクロ流路チップを装置にセットすることで、全自動で遺伝子を検出する。これにより、従来4~6時間かかっていた検査時間を、約75分へと短縮できるという。

ミュータスワコー g1

 ミュータスワコー g1は、核酸(RNA)の抽出・精製からRNAをDNAに転換する逆転写反応、DNAの増幅・検出までの、遺伝子検出に必要な一連の工程を全自動で実施する装置。

 富士フイルム和光純薬は、今回発売するミュータスワコー COVID-19により作業時間を最小限に抑えて感染リスクを低減するとともに、熟練した検査員でなくても簡単にPCR検査が実施できることから、検査員の負担軽減と幅広い医療機関での迅速検査に貢献するとしている。

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