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コンパクトでパワフルで低価格、4年ぶりの「iPhone SE」の実力をベンチマークで検証

2020年05月07日 12時00分更新

 約4年にわたって長い人気を博しながら、後継機が登場しなかったアップルの「iPhone SE」だが、2020年4月24日、ついに第2世代となる新しいiPhone SEが発売された。「iPhone 8」と同じ4.7型のコンパクトなボディーに、最新の「iPhone 11」シリーズと同じ最新チップセット「A13 Bionic」を搭載するなど、非常に高い性能を備え、それでいて安価という新iPhone SEは、発表直後から大きな注目を集めていた。

 新型コロナウイルスの影響により、携帯電話3社での販売が2020年5月11日に伸びてしまったが、SIMフリー版は既にApple Storeや一部家電量販店で購入できる。筆者も新iPhone SEを入手したので、早速レビューしよう。

本体はiPhone 8そのものだがいくつかの変更点も

 先にも触れた通り、新しいiPhone SEはiPhone 8をベースとして開発されている。それゆえサイズは約67.3×138.4×7.3mm、重さ148gと、iPhone 8とまったく同じ。4型ディスプレーを採用していた初代iPhone SEと比べれば大きくなっているとはいえ、6型台のスマートフォンが増えている現在ではかなりコンパクトなサイズ感だ。

新「iPhone SE」の正面。サイズやデザインなど、見た目には「iPhone 8」と同じだが、どのカラーのモデルも前面は黒となっている

 前面のデザインも今となってはベゼルが太い部類に入ることから、最近のスマートフォンとして見ればディスプレー占有率は高くない。だがそれだけに、片手で持った時に親指が画面の上まで届くので操作感は非常に快適。「LINE」などメッセンジャー系のアプリを頻繁に利用している人は特に便利と感じるのではないだろうか。

 ただ、iPhone 8と大きく異なるのがカラーである。iPhone SEはホワイトとブラック、プロダクトレッドの3機種が用意されているが、いずれも前面のカラーは黒となっている。iPhone 8の場合、前面も背面の色に合わせて変更がなされていたのだが、低コスト化のためかすべて前面の色は黒に統一されているようだ。

 一方背面のデザインは、ガラス素材を採用しカメラが1つ、アップルのロゴがあるなどiPhone 8とほぼ同じデザイン。ただしロゴに関しては、iPhone 8にはあった「iPhone」の文字がなくなるなど、若干の変更がなされている。

背面から見たところ。こちらもiPhone 8と大きく変わらないが、iPhone 8にあった「iPhone」の文字がなくなるなど細かなデザインの変更がなされている

 操作面は基本的にiPhone 8を踏襲。生体認証もiPhone 8をベースとしているため、顔認証の「Face ID」ではなく、指紋認証の「Touch ID」を採用している。

 それゆえデザイン的にはやや古さを感じさせるが、新iPhone SEはFeliCaも搭載しており「Apple Pay」が利用できることから、店頭での決済時に指で触れるだけで認証が済むのは便利だ。また、最近ではマスクをする機会が多く、Face IDでの認証が難しい状況が続くだけに、逆にこちらの方がありがたいといえる。

Face IDではなくTouch IDを搭載。指紋センサーの大きさが目立つが、マスクをしていても認証できるなど利便性は高い

 ただ操作面で1つ、iPhone 8と大きく変化しているのが、ディスプレーを押し込んで操作する「3D Touch」がなくなったこと。それゆえ3D Touch搭載機種から乗り換える場合は、iPhone 11と同様ディスプレーを長押しする「Haptic Touch」を用いる形となる点に注意したい。

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