週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

省電力向けCPUでも仕事でバッチリ使える性能

1.1kgで公称最大25時間駆動の14型モバイルノートPC「MousePro NB4」は第10世代CoreとM.2 SSDで仕事の強い味方に!

2020年05月01日 14時00分更新

 マウスコンピュータのビジネス向けブランド「MousePro」シリーズの、薄型で携帯性に優れた14型ノート「MousePro NB4」。一番ベーシックな構成でも第10世代インテルCore i5を搭載し、8GBメモリーにSSDと基本スペックは十分に抑えられつつ、価格も12万2980円とお得感を感じる価格設定が魅力なモバイルノートパソコンだ。

 狭額縁ディスプレーを採用しているため、13型モバイルノートと同程度のボディーでも一回り大きく視認性の高い14型になっており、作業効率にも期待が持てる。重量は約1.1kgで、ACアダプターも小さく持ち運びしやすいのに加え、最大駆動時間は公称約25時間と、外出先でパソコンを多用するビジネスマンだけでなく、学生にもおすすめできる1台となっている。

最大駆動時間は公称約25時間で、ACアダプターも小さく持ち運びしやすい

 今回は、4コア/8スレッドで動作する第10世代の「Core i5-10210U」を採用する「MousePro NB4」の性能を確認すべく、ベンチマークテストを行なってみた。グラフィック性能に関してはCPU内蔵のインテルUHD グラフィックスを使用しているため、重いゲームや3D処理は苦手ではあるだろうが、軽めのゲームやブラウザゲーム等なら問題なく動作すると思われる。

 まずはパソコンの総合的な性能をチェックできる定番のベンチマークソフト「PCMark10」で確認してみた。

PCMark 10の結果

 スコア3770はそれほど高い数値ではないが、詳細を見てみると「Web」で7084、「Apps」で10467、「Spreadsheet」で7352、「Essential」で7994等比較的高いスコアが出ている。しかしその反面、「Rendering and Visualization」で1634、「Digital Content Creation」で2760と落ち込んでる項目があり総合スコアが低めになってしまっている感じだ。スコアが低めの項目はやはりグラフィック機能に関する部分で、内蔵GPUがCPUの性能に追いついてない感じだ。低消費電力型である末尾に「U」がつく型番のCPUにしてはかなりがんばっていると思える。

 CPUの性能をチェックできる「CINEBENCH R20」では、CPUマルチのスコアは1129ptsで、シングルは365ptsという結果に。スコアは2~3世代前のCore i5搭載デスクトップに近い感じの性能だと思う。先述したとおり低消費電力型のCPUなので、処理性能よりも稼働時間を長くとったり発熱を抑えるほうを優先しているのだろうと思える。

CINEBENCH R20の結果

 パソコンの処理能力を調べるベンチマークの結果としては、実際に作業を行なってみた感じでいうと、ベンチマークスコア自体はあまり伸びない印象があった。これは、CPUとGPUのバランス的にGPU性能が低いのが要因の1つだと思う。とはいえ、クリエイティブな作業やゲームプレイといったGPUの性能が高くないといけない作業でなければ、サクサクこなせる。では、GPU性能はどれくらいなのか、ゲーム系ベンチマークでチェックしてみた。

 ゲーミングパソコンでないならそこそこに負荷が高いといえるのが、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」だ。フルHDで測定したところ、かなりの負荷がかかり評価も動作困難になった。しかし、解像度を1280x720ドットに下げ、画質も標準品質(ノートPC)にしたところ、スコアは2306まで上がり評価も普通になった。ベンチマークテスト中のタスクマネージャーを見ると、CPUはかなり余裕があり50%まであがることも少なかったが、GPUはほぼ100%で動作していた。

ベンチマークソフトの初回起動時のデフォルト設定、1920x1080ドットで高品質(デスクトップPC)、ウインドウモードでのスコアは773で評価は動作困難、実際ベンチ中もコマ落ちが激しくカクカクした描写だった

解像度を1280x720ドットにして画質も標準品質(ノートPC)にして測定したところ、スコアは2306で評価は普通になった

ベンチ中のCPUとGPUの動作をタスクマネージャーで確認してみたところ、CPUの稼働率はあまり上がってないがGPUはほぼ目一杯で動作している

 CPUそのものの性能はかなり高いが、あつかう処理によってはGPUがネックになっているようで、ゲームベンチではその特徴が再確認できた。しかしウェブでの動画閲覧やページ表示ではもたつくようなことはなく、快適に閲覧可能だった。

 3D系の処理さえなければゲームでもそれなりに動作すると思えるので、ブラウザベースのゲームなら問題なく動作する性能はあるし、文章作成や表作成であれば余裕で処理できるだろう。加えて、写真を表や文章に貼り付けるといった作業などならサクサクこなせたので、ビジネス系の処理を行なうためのモバイルノートパソコンを探しているなら、MousePro NB4はベストな選択肢の1つになりそうだ。

MousePro NB4の主なスペック
モデル Core i5搭載標準モデル Core i7搭載標準モデル
CPU Core i5-10210U Core i7-10510U
グラフィックス インテル UHD グラフィックス
メモリー 8GB
ストレージ 256GB SSD 512GB SSD
ディスプレー 14型フルHD(1920×1080ドット)、LEDバックライト、ノングレア
通信規格 インテル Wi-Fi 6 AX200(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)+Bluetooth 5
インターフェース USB 3.0、USB 3.1(Type-A)、USB 3.1(Type-C)、microSDカードリーダー、ヘッドフォン出力/ヘッドセット端子、HDMI端子、電源端子、セキュリティスロット
内蔵カメラ 約100万画素ウェブカメラ
サイズ/重量 およそ幅322×218.2×16.9mm/約1.1kg
OS Windows 10 Pro(64bit)
この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう