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モバイルバッテリーのAnkerがレッドオーシャンを勝ち抜けた理由

2020年04月28日 16時00分更新

 私事で恐縮ですが、2020年4月28日に「Anker 爆発的成長を続ける新時代のメーカー」(マイナビ出版)を上梓することになりました。

 シリコンバレーでの実験を経て、中国・深圳へ移り、日本での成功を含む世界を席巻するエレクトロニクス企業として成長を続けるこの企業は、それぞれの場所で興味深いエピソードがたくさんありました。

 筆者は東京から2011年に米国サンフランシスコ近郊に移りましたが、ちょうど2011年にAnkerが出発しました。そして2013年には日本法人が立ち上がり、今では日本だけでも100億円を超える売上高を達成する規模に拡大しています。

 Ankerにゆかりのある地として唯一訪れたことがなかった深圳にも取材で訪問することができ、そこで創業者であるスティーブン・ヤンさん、プレジデントを務めるドンピン・ジャオさん、そして新しいカテゴリの製品作りに邁進するフランク・ジューさんという3人のキーパーソンに話を聞きました。また、日本法人を立ち上げた井戸義経さん、経営部門初のメンバー猿渡歩さんにも、インタビューにご協力いただきました。

 もちろんAnkerがいかに成長してきたか、という本の主題の話も興味深かったのですが、それ以上に共感したのが、テクノロジー、社会、そして我々のこれからの生活に対する価値観でした。

 世代も近く、バックグラウンドにも理解があるメンバーたちが、シリコンバレー・中国・東京から何を見ているのか。そして、どんなことを考えているのか。さらには、Ankerに対してどんなフィードバックをしているのか?相対的に現れてくる日本の強みとは何なのか?

 つい先頃最終校正で4回通読した際には、そんなことを考えながら読み進めていきました。ぜひ、皆様もお手に取っていただければ、と思います。

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