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モバイルバッテリーのAnkerがレッドオーシャンを勝ち抜けた理由

2020年04月28日 16時00分更新

●コモディティ商品に変化球

 さて、ASCII.jp読者の皆さんの多くは、すでにAnkerをご存知なのではないでしょうか。あるいはAnkerと意識していなくても、黒もしくは白いバッテリーが手元にある、ポケモンボール型の充電器を持っている、という方もおられると思います。

 Ankerは2011年から、特にチャージング領域、つまり充電器とバッテリー、ケーブル類に集中してきた企業です。ご存知の通り、こうした製品はコモディティと呼ばれており、きちんと動けば良くて、安ければ安いだけ喜ばれ、ブランドなんて気にしない類のものです。

 いわゆる「レッドオーシャン」とも言われるこのカテゴリの特徴を理解した上でAnkerは参入しましたが、それでもAnkerという名前が認知され、ブランドとして支持されるようになったこととに矛盾を感じるのではないでしょうか。

 実はそこに、Ankerの目の付けどころがありました。つまり、コモディティ品でブランディングに成功している企業がなかったため、だったらAnkerがそのポジションを最初に取ろうと動いた結果でした。

 同時に、コモディティ商品に対して、顧客満足度を徹底的に追求する企業もまた見つけることは難しかったのが実際です。そもそも、コモディティ商品を製造するメーカーにとって、「顧客」は規模と販売力が大きな小売チェーンであり、それを買う顧客には届きませんでした。

 AnkerはもともとAmazonに集中してスタートしていますので、顧客と直接つながることが当たり前。他のコモディティ商品のメーカーにできなかった、実際のユーザーの顧客満足度を、Amazonを通じて具に見ることができた点も、Ankerを特異な存在にしている証拠でしょう。

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