ホンダの軽スポーツカー「S660」のシートは、セミバケットタイプのシートが標準装備されています。マイナーチェンジ後のモデルでは、それにシートヒーターが標準装備されて快適度が大幅にアップしています。ですが、筆者はあろうことか、取り換えてしまいました。
筆者は身長185センチという大柄な男性。そのまま座ると、衝撃の度にBピラーに後頭部がヒットします。一般的なクルマでしたら、シートにヒップポイント調整機構があり、それを下げるなどで対応できるのですが、S660にはその機構がありません。ディーラーで購入前に、その件を聞いたところ「身長175cm以上の方がS660に座ると、大抵諦めてしまいます」とのこと。では、なぜ小さいとわかっていながらS660を買ったのか? それは走りが楽しいから。十分すぎる理由ではありませんか。あと大柄な人は、小さいクルマに乗りたがる傾向があるみたい。逆に小柄な方は大きな車に憧れを抱くようです。どうやら「自分にはないもの」を本能的に欲するのでしょう。
ちなみに小柄な方は? というわけで、別の取材で美環さんに運転してもらったのですが、身長150cm程度の彼女の場合「もう少し高くしてくれるとうれしいです」とのこと。その時は取材地近くのドン・〇ホーテへ向かい低反発クッションを買って対応しました。どうやらS660を純正シートのままで行けるのは、身長160~175cmの方かもしれません。
話を戻して……、ヒップポイントを低くすることができないS660。もちろん対策品はあります。最初に考えるのは社外製シートレール交換。これでシート全体を下げる、というものなのですが、既に導入されている方のシートに座ったところ、かなり改善はするものの、残念ながら筆者の体格では下がり切らない。となると、シート交換しかありません。
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