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シャープ・パナソニックがマスク生産事業、工場のクリーンルームを活用

2020年04月21日 09時00分更新

 シャープは、自社生産の不織布マスク「MA-1050」の個人ユーザー向け販売を開始する。

 4月21日午前10時から、同社の100%子会社であるSHARP COCORO LIFEのECサイトで購入可能だ。マスク販売ページは、同ECサイトの一番下にある「シャープ製マイク販売サイト」から、アクセスできる予定。

 50枚入りセットで価格は、2980円(税抜)。別途送料として、全国一律660円がかかる。支払いはクレジットカードのみだ。

毎日15万枚のマスクを生産

 シャープによると、発売日から5月10日までは、毎日午前10時ごろに在庫を補充。売り切れ次第、翌日まで在庫の補充はなく、注文翌日以降の同社営業日に発送する。注文確定後、2~7日で届けるが、土曜、日曜、祝日は出荷を行わないため、ゴールデンウイーク中の長期休暇中の注文の際には、遅延する可能性があるという。なお、日本国内向け商品のため、海外へは発送しない。

 また、在庫状況に応じて、一定期間に購入できる数量を、ひとり1箱(50枚入り)に限定する。現時点では、購入日を含めて、3日間は再購入ができない。同一の購入者が、期間中に複数購入した判断した場合には、注文をキャンセルする。

 当初は日産3000箱(日産15万枚)とし、生産能力を増強することで、日産1万箱(日産50万枚)の販売をめざしていくそうだ。

国内のみならず、世界への供給も検討中

 シャープが発売するマスクは、日本政府からの要請を受けて、液晶パネルを生産する三重工場(多気)のクリーンルームで生産することを2月28日に決定。3月24日から生産を開始し、3月31日から、日本政府向けに出荷を開始していた。

シャープ 多気工場

 シャープの戴正呉会長兼社長は、「シャープは、グローバル企業として、世の中のためになることを、しっかりと行い、日頃の恩に報いたいという考えから、日本政府の要請を受けて、マスクの生産を開始した」とする。一方で、「マスクは社会貢献を目的に、生産を開始したが、これは、長期にわたって継続できる事業にもなると考えている」と発言している。日本に次いで、米国、欧州、インド、中国においてもマスク生産を開始する姿勢をみせている。

 三重工場で生産した不織布マスクは、本体およびフィルター(不織布)はポリプロピレン、耳ひも部は、ポリウレタンとポリエステル、ナイロン、ノーズフィッターはポリエチレンを使用。サイズは約95×175mmとなっている。マスク下部には「SHARP」のロゴが入っており、ロゴを外側にして装着する。

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