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液晶モニターで“魅せる”NZXT「Kraken Z63」は簡易水冷CPUクーラー新定番の筆頭候補

2020年04月25日 11時00分更新

280mmラジエーターには「Aer P」が2基搭載

ラジエーターは黒一色のシンプルなもの。ファンは「Aer P」2基が付属する

側面にメーカーロゴあり

280mmサイズのため、対応するPCケースはそれなりに多い

 ラジエーターファンには140mmファンの「Aer P」(ファン回転数500~1800±300RPM)を2基使用。水冷ヘッドのサイズは80(W)×80(D)×55(H)mm、ラジエーターサイズは315(W)×30(D)×143(H)mmと、基本的なサイズ感は「Kraken X」シリーズと変わらない。

 一方で、ポンプの回転数は2000~2800±300RPMと、「Kraken X」シリーズの800~2800±300RPMよりも下限が高めに調整されている。加えて、ポンプ部分の構造を変更したことで、冷却パフォーマンスを底上げしているとのこと。調整の幅は広くないぶん、安定した冷却力を発揮すると言えそうだ。

受熱ベース部分は銅製。出荷状態ではグリスが塗布されており、プラスチックのカバーが付いている

プラットフォームはSocket sTRX4までカバー

ヘッド部分に装着できるリテンションブラケット。第3世代Ryzen Threadripperに付属する専用ブラケット(左上)も装着可能だ

バックプレートとスタンドオフ

 PCへの装着に関しては水冷ヘッド部分のブラケットを付け替えることで、Intel CPUやAMD CPUのメインストリームはもちろん、Socket sTRX4のようなハイエンド帯まで、幅広いプラットフォームに対応できる。装着方法自体はバックプレートやスタンドオフを使用するシンプルなものだが、各プラットフォームにより取り付け方法が若干異なるため、付属マニュアルをしっかり読んでから取り付けよう。

制御には「CAM」を使用する

 液晶モニターの挙動やプロファイルの選択といった操作は、NZXTの専用ユーティリティ「CAM」を使用する。NZXTらしいシンプルなUIとサイドメニューの採用により、調整したい項目へのアクセスは容易だ。LEDカラー・パターン調整といったメジャーな機能のほか、GPUのオーバークロックに対応するなど、できることも多い。この点については、次ページで詳しく解説していこう。

ヘッド部分に装着するケーブル類

ファンだけではなく、LEDストリップの接続ケーブルも用意している

NZXTのPCケース「H510 Elite」への組み込み例。ラジエーターはフロント部分に装着している

 製品の実売価格は3万5000円前後。液晶モニターの採用もあり、水冷ユニットとしては高価な部類に入るものの、そのぶん保証期間も6年間と長期に渡る。モニター付きのオールインワン水冷ユニットはまだまだ数が少ないこともあり、ビジュアル重視のPC自作はもちろん、目視で手軽にモニタリング可能な水冷PC自作には最適だろう。

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