「2つの機能を同時利用」が真骨頂
では実際のところ、デュアルスクリーンはどのように活用できるのだろうか。誰しもが最初に思いつくのは、「Galaxy Fold」のような折り畳みスマートフォンと同様、2つのディスプレーを1つにして、タブレットのように広い画面として利用することではないだろうか。
もちろんLG V60 ThinQ 5Gも、対応する一部アプリに限定されているが、「ワイドモード」という機能を使うことでそのような使い方ができる。しかしながら実際に使ってみると、中央のベゼル部分が太いためあまり見やすくはなく、使い勝手が良くないと感じてしまう。
では、デュアルスクリーンはどのような活用方法が想定されているのかというと、たとえばウェブブラウザーで情報を調べながら地図を見たり、メールを見ながらスケジュールをチェックしたり、2つの位置情報ゲームを同時にプレイしたり……など、2つのディスプレーで別々のアプリを動作させると使い方である。1台のスマートフォンで2つのアプリを同時に動かせることが、LG V60 ThinQ 5Gのデュアルスクリーンの真骨頂といえるだろう。
またゲームに関しては、ディスプレーの一方をゲームパッドとして活用することも可能で、コントローラーの種類も複数用意されている。基本的にはゲーム側が外付けゲームパッドでの操作に対応していないと利用できないのだが、独自のゲームパッドをカスタム作成することとにより、非対応のゲームにも対応できるようだ。
またアプリによっては、2つのディスプレーを有効活用できる機能が用意されているものもある。例えばプリインストールされている「Whale」というアプリを利用すると、一方の画面に表示されたWebサイトのリンクをダブルタップすることで、もう一方のディスプレーにそのリンク先のページを表示することができ、ページを行き来する必要なくWebサイトの閲覧が可能になる。対応アプリはまだ少ないものの、有効活用することで非常に便利になることは覚えておきたい。
【まとめ】2画面は魅力的、ただしサイズが悩ましい
まとめると、LG V60 ThinQ 5Gは単体でも非常に性能が高い5Gスマートフォンとして活用できるが、専用のケースでディスプレーを追加でき、活用の幅を大きく広げられる魅力は大きい。デュアルスクリーンはアイデア次第で幅広い使い方ができるので、とても使い方の工夫しがいがあるスマートフォンといえるだろう。
ただスマートフォン単体として見た場合のインパクトが弱いのと、やはりケースを装着した時にどうしてもサイズが大きくなってしまうのは気になるところ。デュアルスクリーンにどこまで価値を見出せるかが購入の判断基準となるだろうし、そのためにもデュアルスクリーンを有効活用するアプリやサービスがもっと増えることを期待したい。
ドコモ「LG V60 ThinQ 5G L-51A」の主なスペック | |
---|---|
メーカー | LGエレクトロニクス |
ディスプレー | 6.8型有機EL |
画面解像度 | 1080×2460ドット |
サイズ | 約78×170×9.2mm |
重量 | 約218g |
CPU | Snapdragon 865 |
内蔵メモリー | 8GB |
内蔵ストレージ | 128GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大512GB) |
OS | Android 10 |
5G最大通信速度(下り/上り) | 3.4Gbps/182Mbps |
5G対応周波数 | 3.7GHz帯/4.5GHz帯/Sub6 |
無線LAN | IEEE802.11ax(2.4/5GHz対応) |
カメラ | アウト:約6400万画素 +約1300万画素(超広角) +TOFカメラ /イン:約1000万画素 |
バッテリー容量 | 5000mAh |
FeliCa/NFC | ○/○ |
ワンセグ/フルセグ | ×/× |
防水/防塵 | ○/○(IPX8/IP6X) |
生体認証 | ○(指紋) |
USB端子 | Type-C |
Qi | ○ |
カラバリ | クラッシーブルー、クラッシーホワイト |
発売時期 | 4月下旬以降 |
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります