リソース負荷の設定を変えるとどうなる?
最後は演算にどれぐらいのマシンリソースを使うかの設定だが、Folding@homeには簡易設定として「Light」、「Medium」、「Full」の3段階がある。これはマシンのスペックによっても状況が変わるので、あくまで筆者宅のPCの場合はこのぐらいということで参考にしてほしい。検証環境は以下の通り。
主な検証環境 | |
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CPU | Intel「Xeon W-3175X」(28コア/56スレッド、3.1~3.8GHz) |
CPUクーラー | フル水冷(12cmファン×9) |
マザーボード | ASUS「ROG Dominus Extreme」(Intel C621) |
メモリー | G.Skill「Trident Z Royal F4-3200C16Q-64GTRS」(DDR4-3200、16GB×4、XMP適用)、G.Skill「Trident Z Royal F4-3200C16D-32GTRS」×4(DDR4-3200、16GB×8、XMP適用) |
グラフィックス | ASUS「ROG-STRIX-GTX1080TI-O11G-GAMING」(GeForce GTX 1080 Ti) |
ストレージ | Intel「SSD 760p SSDPEKKW010T8X1」(NVMe M.2 SSD、1TB) |
電源ユニット | SUPER FLOWER「LEADEX III GOLD ARGB 850W」(80PLUS GOLD、850W)×2 |
OS | Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」(November 2019 Update) |
Light設定時はCPUとGPU、両方のワークユニットがあってもCPUしか使わない。CPU使用率は30%前後と低めだが、これはマシンのCPUによって異なる。Folding@homeの高度な設定では使用するCPUの論理コア(スレッド)の数を任意に決められるが、現時点での最大値は32コアとなる。ゆえに、筆者宅のPCに搭載しているCPUはXeon W-3175X(28コア/56スレッド)では、そもそもオーバースペック気味なので、CPU使用率は目安にならない。
そこで、アクティブに稼働しているスレッド数に着目してみたところ、15スレッドであることがWeb Control上で確認できた。つまり、56スレッド中15スレッド、およそ27%。これにその他の常駐アプリやOSを動かしている少数スレッドを入れると、CPU使用率30%前後もうなづける計算だ。ちなみにシステム全体の消費電力は320~340W前後だった。アイドル時でも200W弱のマシンなので、そう大きな上昇ではない。
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