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後継機が発表された今でも「Xperia Ace」は現役で使えるのかを検証した

2020年04月06日 10時00分更新

縦長ではないコンパクトスマホ
「Xperia Ace」の使い勝手を探る

 最近はミドルクラスのスマートフォンにも力を入れるようになったソニーモバイルコミュニケーションズだが、その先駆けとなったのは「Xperia Ace」である。かつての「Compact」シリーズに近いコンパクトなサイズ感ながら、日常使いに十分な性能を持ち、4万円台で購入できるなど手ごろな価格感が特徴で、発表当時は同社初の低価格モデルとして大きな注目を集めた。

 とはいえ、Xperia Aceは2019年6月に発売されたモデル。既に5Gのサービスが始まり、4Gでもドコモが後継モデルといえる「Xperia 10 II」を発表しているだけに、今となっては1世代前のモデルであるという印象は否めないだろう。それでもXperia Aceは現役で活躍できるのかを、実際に使って確認してみたい。

 なお、現在ドコモオンラインショップでは、一括払いに限りdポイント2倍というキャンペーン中だ。

コンパクトなサイズ感が特徴の「Xperia Ace」。旧機種となりつつある今、改めてその実力を検証してみたい

デザインは古いが片手操作は抜群

 改めてXperia Aceを確認すると、先にも触れた通りそのコンパクトさが目を引く。横幅が約67mmと狭くて片手で持ちやすいだけでなく、高さも約140mmと短いことから片手で持ってもディスプレーの上まで指が届くというのは、最近のスマートフォンでは得ることができなくなった体験であり、非常に貴重なものだ。

片手で持っていてもディスプレーの上まで親指が届いてしまうくらい、最近のスマートフォンとしては珍しいコンパクトさだ

 もちろんコンパクトだということは、その分ディスプレーが狭いということでもある。Xperia Aceのディスプレイサイズは5型であり、最近ではミドルクラスでも6型台のものが増えてきているだけに、かなり小さいと感じる人も多いだろう。厚さも約9.3mmとコンパクトな分増しているし、ベゼルも最近のスマートフォンとしてはかなり太い部類に入るため、デザイン的に古い印象は否めない。

 だが、片手での操作性が申し分ないことに変わりはない。親指を伸ばせば画面上部からプルダウンシェードを呼び出すことができるし、フリックによる文字入力も親指だけで対応できる。大画面・縦長化が進む最近のスマートフォンは片手で操作するのに苦労する場面も多いが、Xperia Aceはそうした苦労がなく快適に操作できるのがうれしい。

 また、多くのXperiaシリーズのスマートフォンと同様、指紋センサーは右側面の電源キーと一体になったタイプであるため、特に右手で持った場合は親指でのロック解除がしやすい。左手で持った場合も人差し指や中指が届く場所に位置することから、比較的ロック解除はしやすいだろう。

Xperia Aceの右側面。多くのXperiaシリーズのスマートフォンと同様、指紋センサーは電源キーと一体になっている

 サイズがコンパクトな分バッテリー容量も2700mAhと、最近のスマートフォンとしては少なめだ。だが一部機能を制限してバッテリーの持続時間を延ばす「STAMINAモード」を備えているので、減りが早いと感じた時はそちらを活用するといいだろう。

コンパクトなだけにバッテリー容量も最近のスマートフォンとしては少ない部類に入る。「STAMINAモード」の活用でバッテリーを節約しながら運用するのがよいだろう

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