●オンラインだからこそフォーカスされるオフライン
少し矛盾めいた事実かも知れませんが、オンラインでのコミュニケーションを前提にするほど、数少ないオフラインの機会の重要性が高まってくるということは、通信制高校のコードアカデミー高等学校でも経験していましたし、おそらく今回の新しいiUや、オンライン講義に踏み切る小・中・高・大学も同じではないかと思います。
特に厳しいのが、新入生や、新学期にクラス替えがある場合です。はじめからオンラインが前提のコミュニケーションの場合であっても、顔合わせをしてからキックオフしていく方法と、いきなりオンラインで始める場合とでは大きく異なるからです。
そういった実務的な話を抜きにしても、卒業式もままならず、入学式も中止になってしまう今年の新入生は、気の毒でならないのです。まだまだ答えが出なかったり、実践も大いに試されるはずです。ぜひ皆さんで、最適解を見つけていきましょう。
※編註:現在国内ではオンライン授業を推進する流れが起きています。携帯キャリア3社は25歳以下のデータ追加を無償化。政府は小中学生のいる低所得世帯に向けてモバイルルーターを貸与する方針を固めたと報じられています。
筆者紹介――松村太郎
1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。
公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura
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