松村太郎の「"it"トレンド」

第295回

オンライン授業、始めるまでに問題山積み

●大学でも入学式やオリエンテーションは中止

　さて筆者が教鞭を執る新設の情報経営イノベーション専門職大学（iU）では、3月15日頃の段階で、4月いっぱいのオンライン講義を決めました。教員間はSlackで連絡を取り、ZoomとLMS（Learning Management System）を核とした遠隔授業の手法について、一定の道筋を付けました。

　東京都は4月12日までのイベント自粛を強く要請していますので、東京都墨田区にあるキャンパスでの入学式やオリエンテーションは取りやめとなりました。学生と1度も対面で会えないまま授業が始まることに不安を感じる他の教員の皆さんの気持ちはお察ししますが、個人的には、オンラインのコミュニケーションが出発点でも大丈夫、という経験則もあります。

　ネトゲとか、そんなにたしなまないタイプですが、ツイッターをやっていると不安感が薄いというか……筆者はもうすぐ大台に乗りますが、多分一番若いんでしょうね。ただ不安に感じる教員と学生の皆さんを、どうアイスブレイクするかは課題です。いきなり授業ではなく、デモセッションみたいなものを展開しようという話になっています。

　授業に参加している感がより大きく感じられるのは、インターフェイスとしてはYouTube Liveかな、と思ったりしているのですが、配信者側のテクニックがより求められることもあって、ここは試行錯誤が必要そうです。