組み立て品質も見えてくるPC内部をチェック
続いては、デスクトップタイプのBTO PC選びの大事なポイントとなる、将来に備えた拡張性や、PCの安定性や動作音に影響するケースファン、採用するCPUクーラー、そして作りの丁寧さが見えてくる各種ケーブルの配線まで、内部を細かくチェックしていこう。
長くBTO PCを使っていくうえで大事な拡張性だが、「RT5A-C200/T」は優秀と言え、スペックシートにあるメモリースロット×3、3.5インチシャドウベイ×2、2.5インチシャドウベイ×1のほか、3000MB/sec台のリード・ライト性能を発揮するPCIe3.0×4(SATA3 6Gbps)対応のM.2スロットを装備している。後々、高速なNVMe M.2 SSDを購入して、メインストレージを入れ替えるのもありだ。
エアフロー面は、CPUクーラーはAMDのトップフロータイプを採用し、筐体リアに排気用の120mmファンを1基装備している。吸気はトップまたはフロント両サイドにあるメッシュ部から自然に行なわれる形だ。
フロントファンは装備していないが、今回の構成では十分という判断だろう。140mmファン×2、または120mmファン×3を搭載できるスペースが確保されているので、エアフローの強化もできる。
また、冷却強化と言えばCPUクーラーの換装になるが、マザーボード裏面にCPUクーラー交換時に便利なCPUホールが備わっているのもうれしいところ。そのうえ、フロントのファン搭載部には、簡易水冷キットのラジエーターも十分搭載できるスペースが確保されている点も魅力的だ。
ケーブル配線もぬかりなしの「RT5A-C200/T」
細かいところだが、ショップの製品品質が現れる各種ケーブルもしっかりと裏面配線され、キレイに処理されている「RT5A-C200/T」。コストを抑えたモデルではあるが、外観のデザインや、内部の拡張性などにマイナス要素はないと言える。
とはいえ、PCで最も気になるのは、そのパフォーマンス。安くて低性能というのは当たり前だが、6コア/6スレッドCPUのRyzen 5 3500や、8GBメモリー、240GB 2.5インチSSD、GeForce GTX 1650といったスペックを備える「RT5A-C200/T」が、実際にどのくらいのパフォーマンスを発揮するか、次回の記事で見ていこう。
RT5A-C200/T 標準構成の主なスペック | |
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CPU | AMD「Ryzen 5 3500」 (6コア/6スレッド、3.6GHz〜4.1GHz、TDP65W) |
メモリー | 8GB(DDR4-2666、8GB×1) 4スロットのうち1スロット使用 |
グラフィックス | NVIDIA「GeForce GTX 1050 Ti 4GB」 (テスト機はGeForce GTX 1650 4GB) |
ストレージ | 240GB SSD(SATA3 6Gbps) |
ディスクドライブ | なし |
インターフェース前面 | USB3.0×1、USB2.0×2、ヘッドフォン出力端子、マイク入力端子 |
インターフェース背面 | PS/2端子×2(マウス、キーボード)、USB3.1 Gen2×2、USB3.1 Gen1×4、オーディオ入出力端子など |
ネットワーク | ギガビットLAN×1 |
電源容量 | 550W(80PLUS BRONZE) |
サイズ | 幅206×奥行き440×高さ396mm(本体のみ、突起含まず) |
OS | Windows 10 Home(64ビット) |
(提供:TSUKUMO)
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