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Ryzen 5 3500搭載で8万円台!「フォートナイト」が60fps以上で遊べる高コスパなミドルタワーPCの性能をチェック

2020年04月15日 11時00分更新

 6コア/6スレッドCPUのAMD「Ryzen 5 3500」搭載で直販価格8万2280円から選べるTSUKUMO eX.computerのミニタワーPC「RT5A-C200/T」。前回の記事では、シックなフラットデザインの筐体や、キレイにまとめられた内部配線など、こだわりの高い品質を魅せたが、果たしてどの程度の性能を備えているのだろうか。ここでは、いくつかのベンチマークテストやゲームを使って、そのポテンシャルをチェックしていこう。

 なお、RT5A-C200/Tのビデオカードは、標準構成ではGeForce GTX 1050 Tiだが、今回使用したテスト機はGeForce GTX 1650 4GBが搭載されている。このカスタマイズで価格はアップするが、差額はわずか2200円。送料込みでも8万4480円なので、オススメの構成だ。

「RT5A-C200/T」は低価格モデルになるが、各種ケーブルは裏面スペースを使って、キレイにまとめられていた

テスト機のビデオカードは、GeForce GTX 1650にカスタマイズされている

Ryzen 5 3500は、オール負荷時に6コアは4GHz前後で動作する

RT5A-C200/T 標準構成の主なスペック
CPU AMD「Ryzen 5 3500」
(6コア/6スレッド、3.6GHz〜4.1GHz、TDP65W)
メモリー 8GB(DDR4-2666、8GB×1)
4スロットのうち1スロット使用
グラフィックス NVIDIA「GeForce GTX 1050 Ti 4GB」
(テスト機はGeForce GTX 1650 4GB)
ストレージ 240GB SSD(SATA3 6Gbps)
ディスクドライブ なし
インターフェース前面 USB3.0×1、USB2.0×2、ヘッドフォン出力端子、マイク入力端子
インターフェース背面 PS/2端子×2(マウス、キーボード)、USB3.1 Gen2×2、USB3.1 Gen1×4、オーディオ入出力端子など
ネットワーク ギガビットLAN×1
電源容量 550W(80PLUS BRONZE)
サイズ 幅206×奥行き440×高さ396mm(本体のみ、突起含まず)
OS Windows 10 Home(64ビット)

日常、オフィス使いの性能をチェック

 まずはCPUの処理能力を計れるレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R20」と、システム全体のパフォーマンスを推し量れる「PCMark 10」を実行して、「RT5A-C200/T」の実力を見ていこう。

 「CINEBENC R20」のスコアは、「CPU」が2586pts、「CPU(Single Core)」が463ptsを記録している。環境は異なるが、インテルの6コア/6スレッドCPU「Core i5-9400F」をマルチ、シングルともに上回っている。写真や動画などのライトな編集作業なら快適に行なえるレベルと言える。

 システム全体のパフォーマンスを計測する「PCMark 10」(無印テスト)では総合スコア「5310」と、液晶ディスプレーなどを含めて10万円程度で環境を揃えることが可能なPCとしては、かなり良好な数値と言える。総合スコア以外も良好で、画像、動画編集用途を想定した「Digital Content Creation」も、「6298」の高スコアを記録している。

 日常での使用や、テレワークなどのビジネス用途はもちろん、写真や動画の管理、編集を問題なくこなせるPC性能を備えているのがわかる。ただ、実際に写真や動画を編集、保存するには、メインストレージが240GBでは容量不足なのは否めないので、プラス1万円前後で1TB SSDに変更するか、2TB HDDを追加するのがオススメだ。

CINEBENCH R20の結果

PCMark 10の結果

GTX 1650にカスタマイズした「RT5A-C200/T」のゲーム性能を試す

 エントリーGPUではあるが、NVIDIA最新世代「Turing」に属するGeForce GTX 1650 4GBを搭載する「RT5A-C200/T」。続いてはベンチマーク「3DMark」とともに、軽めのゲームを使ってパフォーマンスをチェックしていこう。

 まずは「3DMark」を利用してゲーム性能をチェックしていこう。テストはDirectX 11世代の「Fire Strike」と、DirectX 12世代の「Time Spy」を実行した。「Fire Strike」は「7786」スコア、「Time Spy」は「3496」スコアと、GeForce GTX 1650グラフィック搭載PCとしては十分なスコアになっている。

Fire Strikeの結果

Time Spyの結果

 続いては「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークを試用する。テストはフルHD解像度(1920×1080ドット)、画質「最高品質」で実行すると、スコアは「9117」で、指標は「非常に快適」となった。レポートに出力される平均フレームレートは60fpsをわずかに切ってしまうので、大規模レイド戦などでは画質を落とす必要があるだろうが、「ファイナルファンタジーXIV」をプレイするのには十分といえる結果だ。

フルHD解像度、画質「最高品質」の結果

 最後は人気FPSゲーム「フォートナイト」をプレイして、そのパフォーマンスをチェックした。解像度はフルHD固定で、画質品質は「最高品質」と「高品質」でフレームレートを計測し、最小1%(パーセンタイル点)の数値を「min(1%)」、平均を「avg」としてまとめている。

 プリセット「最高品質」だと、最小1%(パーセンタイル点)が49.4fpsまでダウンしてしまうが、「高品質」なら60fpsオーバーを記録し、平均フレームレートも89.9fpsと余裕ある値になっている。これならば、カクツキない画面でバトルロイヤルなどを楽しめるだろう。

フォートナイトの結果

ゲームも遊びたい人におすすめのコスパが優秀な1台

8万2280円から選べるeX.computerのミニタワーBTO PC「RT5A-C200/T」

 写真や動画などのライトな編集作業なら快適に行なえる性能と、「ファイナルファンタジーXIV」や「フォートナイト」を快適に遊べるゲーミングパフォーマンスを発揮した、GeForce GTX 1650 4GBにカスタマイズしたミニタワーBTO PC「RT5A-C200/T」。

 静音性も高く、机の足元にPCを設置して椅子に座った際の頭位置(ケーストップ前面から上に約60cmの位置)で、CPU高負荷時やゲームテスト中の騒音値を計測すると、ともに35dBA台と静かだったのもポイントだ。

 ストレージ容量に不安はあるので、多少のコストアップは必要になるかもしれないが、8万4480円でこのパフォーマンスはオススメと言える。

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