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UQの旧WiMAXサービスが3月31日に終了、2009年の開始から11年

2020年04月01日 13時50分更新

 新年度を迎えた4月だが、2020年3月31日をもって終了したサービスがある。UQコミュニケーションズの「旧WiMAXサービス」だ(WiMAX 2+は継続して提供される)。

 旧WiMAXサービスは、IEEE 802.16eに基づくモバイルWiMAX技術を利用し、下り最大40Mbpsの通信速度で、2009年2月に試験サービスを、同年7月からは正式サービスを開始した。

当時のUQコミュニケーションズのトップは、後にKDDI社長・会長に就く田中孝司氏

 当時のサービスの特長としては、高速回線が月4480円で使い放題。また、モバイルルーターやドングル型アダプターに限らず、無線LAN機能と一体化されたPC内蔵型アダプターをインテルなどが提供。機器追加オプションで、複数のデバイスから切り替えて利用できるのも魅力だった。

WiMAX搭載PCも次々と登場。無線LANとほぼ同じ操作で、簡単にインターネットに接続できるのは大きな魅力だった

サービス開始当初の首都圏のエリア

 一方でWiMAX規格の高度化には難航。2012年にはTD-LTEとの互換性を持つ「WiMAX 2.1」の採用を発表し、2013年に新規に割り当てられた2.5GHz帯の20MHz幅の周波数で「WiMAX 2+」のサービスを開始した。現在は同社に割り当てられた50MHz幅のうち、40MHz幅でWiMAX 2+、10MHz幅で旧WiMAXを提供しているが、今回のサービス終了でWiMAX 2+側の通信速度がさらに高速化されることが予定されている。

一時はWiMAX 2のフィールドテストも実施され、下り最大165Mbpsでの2013年からのサービス提供を告知していた。しかしその後にTD-LTEとの互換性を持つWiMAX 2.1に方向転換

WiMAX 2+のルーターではauの4G LTE網とダブルで対応した製品が登場

WiMAXで用いられていた周波数のうち、20MHz幅がWiMAX 2+に移行。旧WiMAXは下り最大13.3Mbpsにスペックダウンされてサービスが提供されていた

WiMAX 2+が今後さらに高速化予定

 
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