この連載でも海外での展開を中心に紹介してきた、Chord Electronicsの「2go」が、ついに国内でも登場した。アユートの取り扱いで販売は3月28日に開始。直販価格は14万9980円となっている。
私はひと足先に、デモ機を使わせてもらっているので、ファーストインプレッションを書いていく。
持ち運べる“超ハイエンド”ネットワークプレーヤーが誕生
まず簡単に「2go」を紹介しよう。既発売のヘッドホンアンプ内蔵USB DAC「Hugo 2」の外付けモジュールで、様々なデジタルデータをUSB DACが受けられる形に変換して出力するトランスポートとして機能する。
入力元としては、Wi-Fiや有線LANを使ったネットワーク経由のほか、microSDカードに保存した音楽ファイルが選べる。Hugo 2を使うためには、パソコンなどUSB出力機能を持つ機器、もしくはCDプレーヤーなど光デジタル出力/同軸デジタル出力を持つ機器を用意する必要があった。しかし、Hugo 2に2goを組み合わせれば、こういった機器を用いず、一体型の機器に近い感覚で、ネットワーク再生をしたり、microSDカードに保存した音楽データを再生したりすることができる。
つまり、2goはHugo 2を高機能なネットワークプレーヤーにする製品なのだ。
Hugo 2に2goを合体させてインターネットに接続すれば、TIDALやQuobuzといった海外の高品質ストリーミングを利用できるし、DLNAやRoonの仕組みを使って、LAN内にあるメディアサーバーに保存した楽曲の再生も可能だ。ただし、2goはディスプレーなどを持たないため、操作や設定にスマホやパソコンを使う。microSDカード内のデータを再生する際も「8Player」(iOSの場合)など、MPD(Music Player Daemon)対応アプリを使い、リモート操作することになる。
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