ノートPCのこだわりポイントは人それぞれ。ある人はCPUかもしれないし、液晶ディスプレーやバッテリーの持ち、デザインかもしれない。だが意外と軽んじられているのがキーボードの配列だ。基本的に日本で売られているノートPCはJIS配列がメインになるが、JIS配列のノートだと一部の記号キーが小さくなったりして打鍵しにくいことも珍しくない。かながキートップに印字されているのでデザイン的にうるさいと感じる人もいるだろう。
そういう人はJISキーしかほぼ選択できないノートPC選びが大変だ。キー配列をCTOで選択できるメーカーはWindowsノートだと一部の外資通販系メーカーに限定されてしまう。あるいはMacやChromeBookといった非Windows系ノートを選ばざるを得ない。
そんな状況に一石を投じたのが、ツクモの低価格ノートPC「TSNB14UP1BK/US/M」だ。Windows 10 Proで税込3万2780円という安さが武器だが、そこにUS配列のキーボードを標準装備としたのが本機最大の特徴。慣れ親しんだUS配列で使いたい、あるいはキーの打ちやすさも見た目もスッキリしているノートPCが欲しい人にぜひオススメしたい一台だ。
本機はUS配列のキーボードのほか、OSが英語版であることも特徴になっている。日本国内で働く英語・中華圏の人に向けた製品とも言えなくもないが、初回起動時に日本語を選択すれば、日本語版Windowsとしても問題なく運用できる。
US配列は使ったことないが本機を使ってみたいという人に知っておいて欲しいのは、記号類の配置の違いと日本語IMEの扱い方だ。特に後者は「Alt+`(1の左隣)」でIMEを切り替えられることに慣れれば良い。スペースバーの両側に「無変換」キーなどがない代わりに、右AltやCtrlが打鍵しやすくなっているほか、JIS配列では小さくなりがちなカーソルキーが普通サイズで実装されている。キーボードの使い方にもよるが、慣れてしまえばUS配列もかなり使い勝手が良い。
主なスペック | |
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CPU | インテル Celeron 3867U(2C/2T、1.8GHz) |
ディスプレー | 14インチフルHD(1920×1080ドット)、ノングレアIPS |
メモリー | 4GB(オンボード、増設不可) |
グラフィックス | インテル HD Graphics 610(CPU内蔵) |
ストレージ | 64GB SSD(M.2規格 SATA) |
インターフェース | Mini HDMI端子、USB Type-C(5Gbps)×1、USB 3.0×2、ヘッドフォン出力・マイク入力(ミニジャック)、SD/SDHC/SDXC対応micro SDカードリーダー |
サイズ | 幅332.5×奥行き223.5×高さ21.8mm |
重量 | 約1.5kg |
OS | Windows 10 Pro(64ビット・英語版) |
キーボード以外のスペックはCPUにKaby Lake Refresh世代の「Celeron 3867U」、メモリーはオンボードで4GB、SSDは64GBと、3万円台のノートらしいライトユース向けの組み合わせだ。オフィス系のアプリをサクッと使いたいとか、ウェブブラウザー上で完結するような作業やメールの読み書きが中心、という人には安価で程良いスペックといえる。ディスプレーは14インチフルHDなので、作業用としては十分な作業エリアが得られそうだが、CPUが2コア/2スレッドなので重い作業向きではない。
US配列のキーボードと英語版Windows 10 Proを備えたフルHDノートPCが3万円強で買えるのは大きな魅力だが、処理性能に関しては大きな期待は禁物だ。RDP等で会社のPCをリモートで操作し、本機は画面表示と操作のみのように運用するか、前述の通りメールなどの軽い作業用と割り切って使うかの2択になる。
この手の低価格マシンはガシガシと使いまくってこそモトがとれる。最近日本でも低価格なChromebookが手に入るようになったが、Chrome OSよりもWindowsを使いたい……と考えるなら、ぜひともこのTSNB14UP1BK/US/Mを選択してみてはどうだろうか。
(提供:TSUKUMO)
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