近頃、新型コロナウイルス対策でリモートワークを推進している企業が増加しているが、筆者も他人事ではない。しかし、出版物を扱う仕事ゆえ、初校や再校の印刷、赤字を入れたそれらのPDF化にはどうしても会社の複合機を利用せざるを得ない場面が多い。しかし、少しでもその機会を減らすべく、修正の赤字はタブレットなどでPDFに直接書き込んでデジタル化していきたいと考え、iPad Proの購入を検討することにした。
とは言え、iPad Proは最安モデル(11インチ、64GB、Wi-Fiモデル)でも、税込み9万8780円とそこそこお高め。1TBモデルになると16万5880円と最安の64GBモデルと比べれば6万7100円も高い。そこで目を付けたのがiPad ProのUSB Type-Cポートだ。これに対応した1TBの外付けSSDを別途購入すれば、グッと安くiPad Proの1TBモデルと同じように扱えるのではないかと思ったのだ。
1TBの外付けSSDで3万円以上お金を浮かす荒業
外付けストレージはSamsungの指紋認証機能付き外付けSSD「T7 Touch」を選んだ。USB 3.2 Gen 2(最大10Gbps)に対応し、WindowsやMac OS、Androidに対応しているポータブルストレージだ。USB Type-Cで接続できるので、USB Type-CポートのあるiPad Proでも使えるのか試してみた。
1TBモデルでも実売価格は3万3400円前後と、iPad Pro 11インチの1TBモデルを買う場合と比べ、3万3700円もお得な計算になる。内蔵ストレージと外付けストレージではできることが違うのでやや乱暴な解釈にはなるが、要は使い分けである。
サイズは85(W)×8(D)×57(H)mm、重量は58gと手のひらサイズで、転送速度(読み出し)は最大毎秒1050MBと高速なので、PCでもかなり運用しやすい製品だ。なお、指紋認証設定の方法などは既出のレビュー記事で詳しく紹介しているので、ぜひご一読いただきたい。というわけで、本稿ではiPad Proでの運用を中心に紹介しよう。
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