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Samsungの指紋認証機能付き外付けSSD「T7 Touch」をレビュー

最安のiPad Proを1TBのType-C対応外付けSSDで賢く運用してみた

2020年03月13日 13時00分更新

iPad Proでも指紋認証機能が使える

 T7 Touchはパスワードに加えて指紋認証によるセキュリティーロックの設定ができる。しかし、設定には専用ソフトが必要で、今のところはWindows版とMac OS版、Android版しか存在しない。それゆえ、iPad OS単体ではセキュリティー設定ができないのだが、実はPCで一度設定してしまえば、iPad Pro接続時でもアンロックが可能となるようだ。

iPad ProにT7 Touchを接続した状態

 また、iPad Proで外付けストレージを運用する場合、現状は「ファイル」アプリによるアクセスのみとなる。したがって、Windows PCで指紋認証の設定をした後、iPad ProにT7 Touchを接続して「ファイル」アプリからのぞくことになるのだが、指紋認証前はロックのかかっていない領域(WindowsやMac OS用のセットアップファイルなど)しか見えなかった。T7 Touchに指をあてがい、指紋認証でアンロックすると無事見えるようになった。

 他社製品でもType-C対応の外付けストレージとして認識するものはあると思うが、このように指紋認証でアンロックできるのはT7 Touchならではだろう。

iPad Proでもしっかりロックがかかっている模様

指紋認証してみると……

アンロックされ、ストレージの中身が見えた

 さて、先述の通りiPad Proで外付けストレージにアクセスできるのは「ファイル」アプリのみなので、例えば電子書籍アプリなどのダウンロード先としては運用できない。筆者の場合、内蔵ストレージは電子書籍アプリのダウンロード先として利用してすでにパンパンなので、外付けストレージは写真や動画、PDFなど仕事で使うファイル用というふうに役割分担させることにした。

筆者のiPad Proはebookjapanの電子書籍コミックだけで42GB以上(まだダウンロードしていない作品もある)あり、すでに内蔵ストレージはパンパン。読みたい作品だけその都度ダウンロードすればいいのだが、WiFiモデルゆえかなんとなくある程度前もってダウンロードしておかないと不安なのだ

 具体的には、「ファイル」アプリで初校などのPDFを外付けストレージ内でコピーし、Apple Pencilを使ってコピーファイルに赤字を入れる。赤字を入れたファイルは外付けストレージを外してPCに移すか、「ファイル」アプリ経由でそのままGoogleドライブやOneDriveなどのクラウドサービスにアップする場合もある。

 このように使えば、iPad Proの内蔵ストレージ容量を圧迫せずに運用できる、「紙」の代わりになる仕事用タブレットデバイスの出来上がりだ。つまり、筆者はもう会社の複合機に頼らなくてよくなったのだ。すばらしきデジタル化である。

「ファイル」アプリでPDFに赤字を入れるているところ

赤字を入れたPDFは「ファイル」アプリからクラウドサービスにアップできる

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