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ポタ研 2020冬で見つけた注目イヤホン&ヘッドホン、60万円ごえイヤホンも!?

2020年02月16日 12時00分更新

 2月8日に東京・中野サンプラザで開催された“ポータブルオーディオ研究会(通称ポタ研) 2020冬”で見つけた、気になるイヤホンとヘッドホンをレポートする。

新進ブランドTP AUDIOの「Aurora」に注目!

 TP AUDIOのTPはTingbaoの略で、中国の補聴器メーカーが2016年12月に上海で立ち上げたカスタムイヤモニのブランドである。初めて製品化したのが、カスタムとユニバーサル型に対応した、シングルドライバーBA型の「Aurora」だ。

補聴器メーカーの作ったBA型のイヤモニ、仕上げが美しい

 ドライバーはデンマークSonion社から調達。ハウジングは肌に優しいドイツDETAX社の医療用グレード素材を使って、3Dプリンタで製作されている。MMCXコネクターを使いリケーブルにも対応。ケーブルの線材は、単結晶銅にシルバーメッキしたものだ。

 本国では7種類のカラーバリエーションがある。日本での価格は3~4万円を予定している。TP AUDIOの特徴はドライバーを不要の振動から守るために、ハウジングの空洞をなくしていることだ。音を聞いてみると高域はやや硬質で低域はタイト、全体に透明感がある。確かにスッキリした感じで、不要な音のにごりが少ない印象を受けた。

 ボーカルの音色はウォームで聞きとりやすく、シングルドライバーとは思えないワイドレンジだ。インピーダンスは5.8Ωとかなり低いが、スマホへの直差しでも、音量には不満なく再生できそうだ。感度は118dB/mWとなる。

本国では発売中のシングルドライバーBA型の「Aurora」

 今回、初披露された試作モデル「Aurora3」は、バランスド・アーマチュア(BA)型ドライバーを3基搭載し、6~7万円での販売を目指しているそうだ。まだ、音決めの最中とのことだが、試聴は可能だった。Aurora以上にメリハリ感のある音で、音場感もよく、製品の完成が待ち遠しいモデルである。付属ケーブルは、単結晶銅線+単結晶銅メッキ銀線のハイブリッド型。インピーダンスは9.7Ω。感度は125dB/mWとなる。

 TP AUDIOのイヤモニはデザイン、素材、仕上げ共に完成度が高く注目のブランドになりそうだ。

開発中の3ドライバーモデル、音質はまだ検討中とのこと

ハウジング内の空洞をなくして不要な振動を抑えている

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