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Google Fi vs タイのSIM! Xperia 1で比較した

2020年02月15日 10時00分更新

 2月の上旬に、東南アジアのタイに行ってきました。持参した「Xperia 1(SO-03L)」には前回、Google FiのデータSIMを装着したので、現地についてもそのままデータ通信が可能……だと思ったのですが、空港を降りて電波をキャッチしても、なぜかGSM(2G)での接続でまともに通信ができない速度になっていました。

接続方式が2Gの「E」表示に……

 そこで急遽現地のプリペイドSIMも購入。今回は成田空港からLCCを使ったフライトで、到着空港はスワンナプーム空港ではなく、ドンムアン空港。ドンムアン空港はスワンナプーム空港が開港するまでタイ・バンコクのメイン空港だったのですが、現在はLCC向けの空港として賑わっています。

 数年前まではドンムアン空港にはキャリア系のショップはなく、キヨスクのような売店でSIMを購入していましたが、いまでは立派なキャリア系ショップが建ち並んでおり、各社の日数別の旅行者向けプランが購入できます。

ドンムアン空港の到着エリアには通信キャリアのカウンターが並ぶ

 今回購入したのはAISのプリペイドSIM。5日間で通信制限のないプランが199バーツ(約700円)です。やはり料金だけで見れば現地プリペイドSIMは最強ですね。設定はショップ店員がやってくれました。ちなみにAPNは「internet」です。

AISでプリペイドSIMを購入

 速度を計測してみたところ、人の多い空港で上下とも30Mbps以上の速度でした。これだけの速度が出れば、動画サービスなどの視聴も問題ありません。そのため滞在中しばらくはAISのプリペイドSIMを使っていたのですが、Google Fiの2Gにしかつながらない不具合も気になります。

AISのプリペイドSIMは上下ともに30Mbps以上を計測

SIMをAISからGoogle Fiに差し替えて、再度チャレンジ

 そこでふと思いついたのが、モバイルネットワークの選択。標準設定では「ネットワークを自動的に選択」になっていますが、これをオフにして、接続先を手動で選んでみることに。ネットワークの一覧が表示されると、AISの2Gに接続されています。これをAISのLTEに選択してみると、無事LTEでの接続ができました。

ネットワークを検索すると、たしかに2Gにつながっていた

Google FiのSIMでも4G+(LTE)につながった!

 速度計測をしてみると、下りで55Mbpsと高速。同じタイミングでAISのプリペイドSIMでも計測してみましたが、下り46.1Mbpsだったので計測タイミングの誤差を考えてもいい勝負です。

Google Fiでサーバーをタイにして計測すると、下りで55Mbps以上となった

 ちなみにいったんLTEの電波をつかんでから、「ネットワークを自動的に選択」をオンにしても2Gになることはなく、基本的にはLTEでつながっていました。鉄道で地方に移動したので圏外や3Gになることもありましたが、LTEエリア内に入るとちゃんと電波をつかみ直しています。

タイ北部のウドンタニまで行ってみました

 価格の面では現地プリペイドSIMの圧勝ですが、Google Fiも抜き差し不要で世界中定額で使えるというのは魅力。やはり滞在日数などに合わせて、柔軟に使い分けていきたいと思います!

※Xperia 1(SO-03L)/Android 9で検証しました。

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筆者紹介:中山 智

 海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

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